宿番号:365325
月に帰らない??・・「竹取物語」かぐや姫
更新 : 2010/4/25 15:15
富士市は、かぐや姫の生まれた土地としても有名なんです(*^_^*)
各地に伝わる竹取物語ですが、富士市に伝わるお話は少し変わっています。
富士市の竹取物語のうちのひとつを紹介させて頂きます☆
ある日のこと、翁が裏山へ竹を取りに行くと、1本の竹の根元が光っているではありませんか。
「不思議なことがあるもんだ。」
と思いながら竹を切ると、竹の中に1寸(約3センチメートル)ほどの女の子がいました。
「子どもがいない私たちに、神さまが授けてくれた。」
と、喜んだ翁は急いで家に帰り、姥とともに大切に育てました。
女の子はかわいく、美しい娘に成長しました。村人たちは、光り輝くような美しい女の子を「かぐや姫」と呼びました。
美しい娘が姫名の里にいるといううわさは、国司の耳にも届き、国司も使いを出して結婚を申し込みました。しかし、かぐや姫は国司の求めを断りました。
あきらめきれない国司は、自らこの姫名の里にやってきて、熱心に求婚したのです。国司の真剣な愛を受けたかぐや姫は、国司と一緒に暮らすことにしました。
楽しい数年を過ごしたある日、かぐや姫は突然国司に、
「今まで暮らしてきましたが、私は富士山の仙女です。富士山に戻らなければなりません。心残りですが、おいとましなければなりません。」
しかし、願いは許されませんでした。かぐや姫は深く悩み、ある日突然、1つの箱を残して去ってしまいました。
姫は育ててくれた翁や姥、楽しく暮らした国司との別れがつらく、何度も何度も振り返りながら登っていったのです。
姫との突然の別れに国司は悲しみ、姫の後を追って行きました。
富士の山頂には大きな池があり、その奥には美しい宮殿がありました。国司は宮殿に向かって
「姫よ。かぐや姫よ。」
と名を呼びました。すると、かぐや姫があらわれました。
姫と再会した国司は、姫を見て驚きました。姫の姿はもはや人間ではなく、天女の姿で、姫のそれまでの容顔とは異なっていたのです。
国司は悲しみのあまり、姫の残した箱を抱えて、池に身を投げてしまいました。
【月】ではなく、【富士山】なんですね♪
また、結婚するのがイヤで、富士山の洞窟にこもり、「浅間大菩薩」という神様になった。
という説もあります。
富士市比奈がかぐや姫出生地とされております。
富士にいらした際には、見学に行くのも良いかもしれません(^_^)v