京の町中を抜けて今も走り続けている嵐山電鉄をご存知ですか。

明治４３年に開通以来、昔ながらの面影を残すかのような、素朴で風情ある
一両ないし二両編成の電車です。
最近では、車両は新しくなってきて、凝ったデザインのものもあり、目を楽し
ませてくれますが、個人的には、レトロなままを残してほしいなと思います。

路線は２つあり、ひとつは京都市中心部の四条大宮、もうひとつは北野天満宮に
ほど近いあたりから出ており、この２路線は途中の駅で合流し、嵐山までつなが
っています。途中は住宅街の中を路面で走っていたり、道路の真ん中を走って
いたり。

沿線には有名な社寺の名前のついた駅が並んでいたり、観光にはなかなかおすすめ
の乗り物です。

都市と都市をむすぶような日々通勤の大手私鉄電車とはまったくちがう、趣きを
味わう移動ができますね。

嵐山までの途中駅を下車しながらのご散策もなかなかよろしいかと。

途中駅の一例：　鹿王院　　　（足利義政が開基した寺）
　　　　　　　　太秦広隆寺　（広隆寺は平安京遷都以前から存在した京都一古い寺）
　　　　　　　　仁和寺　　　（ユネスコ世界文化遺産）