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奈良公園周辺「鹿ゾーン」安全運転を
更新 : 2013/2/22 12:46
県は、奈良市の奈良公園一帯に生息する国の天然記念物の鹿を交通事故から守るため、2013年度から周辺の道路を「鹿ゾーン」と位置付け、ドライバーに注意を促すカラー舗装や鹿のマークの表示などを行う。担当者は「痛ましい事故に遭う鹿を1頭でも減らしたい」と話す。
一帯には約1100頭が生息しているが、毎年約400頭が車にはねられて約100頭が死んでいるほか、事故で大けがをして歩けなくなる鹿も多い。
このため、県は国道169号や同369号など周辺の計約1・1キロを事故防止の重点地区に指定。舗装の色は、鹿をイメージした茶色などを検討している。
また、昨年、最多の24頭が死んだ興福寺と奈良国立博物館の間を通る国道169号沿いには、鹿が車道に出ないよう延長200メートルの柵を設ける。隣接する国道369号には路面に縦横約1・5メートルの鹿の絵を9か所に描くほか、「鹿の飛び出し注意」とアピールする看板50基を立てる。
事業費として計1億2700万円を計上する。県奈良公園室の担当者は「奈良をマイカーで訪れるみなさんに、鹿にも優しい運転を呼びかけていきたい」と話している。