宿番号:374355
筑波山江戸屋のお知らせ・ブログ
筑波山を「もっと」知ろう!vol.2
更新 : 2010/12/17 22:55
ミナサマ、コンニチワ!!
キョウハ、サイエンスな感じでminaが報告します。
前回の続きの「筑波山展」
第2部 「筑波山を科学する〜理系の方は筑波山をこんなふうに見上げている」始まりで〜す♪♪
一般的に、標高が100m高くなる→気温は約0.6℃下がる、と言われているそうです。
そうすると標高877mの筑波山頂は、麓から比べると・・・約5℃低い計算になります!!
夏には避暑地、冬には山頂だけに積雪・・・となるわけですよね(°m°*)
しかし・・・冬の朝の筑波山ではコレがあたりまえではなくなるのだそうです!!
歌川広重「名所江戸百景」より。
参考画像、何て言ったら恐れ多い作品ですけど(-ω-`;)
こんなふうに麓に「層雲」と呼ばれる白い帯状の雲が広がるときは
山頂よりも中腹の気温が下がっているサインなんですって!!
これを「接地逆転層」と言うそうです。
風が弱く、晴れた冬の夜では、地表の熱が空気中に放出される放射冷却の効果が強いため、地表付近の温度が低下します。
中腹の空気も冷やされて重くなり、斜面に沿って下に流れます。
その空間を補うために上空から空気が降りてきて、中腹付近の空気は圧縮され、温度が上昇します。
これにより筑波山の中腹では寒さに弱いウンシュウミカンや、特産の福来みかんが栽培される、といことなんですって(´ω`人)
えぇ・・・と自分でも少々アタマが痛くなってきてしまいました(*/∇\*)
わかりやすい模型でも見て、ふぅっと一息です
気候と植生で分けると、
山頂 ・・・冷温帯(ブナ林)
山麓・山腹・・・暖温帯(スダジイ林・アカガシ林)
で、これらはそれぞれの気候帯に応じた原生林に近い森林だそうです。
そのほかにも植林されたスギやアカマツ、原生林が伐採された後にできたコナラなどがの植生が見られ、多様な生態系がそろっています。
これは筑波山全体が社寺林として手厚い保護を受けてきた歴史を裏付けるものなのだそうです↑↑
特にブナの分布はその幹の直径ごとに区分され、衰退の変移が調査されています。
春はカタクリ、新緑時期にはツツジ、秋は紅葉も楽しめます♪♪
有名な植物学者 牧野富太郎氏も何度も訪れて調査したと言われています!!
また次回、植物や山頂の奇岩についてご紹介しますね〜 (´ゝз・)─☆
今日はこのへんで・・・長文お読みいただき、ありがとうございました(≧▽≦)