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宿彩「湯食笑門」の宿 石廊館のお知らせ・ブログ
南伊豆ジオツアー
更新 : 2018/10/3 19:30
南伊豆ジオガイドの会からお誘いをいただき、「ジオパーク研修会」に行ってきました。
UNESCOの「世界ジオパーク」に認定された伊豆半島。
日本でここだけフィリピン海プレート。3つのプレートがひしめき合う地球上の特異点であります。
もちろん南伊豆にも見どころが点在。そんな「ジオスポット」を駆け足で回ってきました。
吹き出した溶岩が冷えて固まり、縮んで6角形にひび割れる。その後周りが崩れて柱のような岩が現れる「柱状節理」。この夏賑わったヒリゾ浜に渡る中木港の駐車場からも凄いのが見れます(地学詳しい方は気づいていたかも)が、ここ「逢ヶ浜」には、堰き止められて加わった力によって放射状になった「柱状節理」がありました。
なんで「逢ヶ浜」っていうのか?どうして「すずめ岩」っていうのか?ガイドさんのお話も興味をそそります。
移動中もいろんなレクチャーを受けながら、入間千畳敷へ。時間がないので車でいけるギリギリまで連れて行ってもらってそこから歩きました。転がっている石自体、よくみると地層です。
台風のもたらした大雨は、いつもは無い「幻の滝」を...。
海底火山だった伊豆半島は良質の石の産地。ここも石切場でした。有名なのは江戸城の石垣ですが、硬い石は石垣に、柔らかい石は住宅や蔵の壁にも。コンクリートが安くなる昭和40年代くらいまでは伊豆半島から切り出して石を運んでいたとのことです。東京でも意外と身近なところに伊豆石が使われているのです。
噴火してきた溶岩が、地層を突き破って吹き出した痕跡を残しています。周りが熱で変色。途方もない光景です。地球は動いているのだということを見せつけられます。実はここでお弁当を広げているのですが、まさに大人の遠足です。
続いての写真は子浦三十三観音。波と風が運んできた塩が膨張して岩を崩し、このようにドーム状にくりぬいていく。2万年はかかる。途方もない話であります。江戸時代の人々もここに何かただならぬ不思議さを感じてか、当時流行した「三十三観音」めぐりの像を設置し、航海の安全を祈ったと言われています。
写真もいっぱい撮ってきたのですが、ここであまり紹介し過ぎないことにしましょう。
南伊豆ジオガイドの会の主催する「南伊豆ジオツアー」が今年も6回シリーズで行われます。
https://izugeopark.org/2018/09/12/minamiizu-tour/
地学に興味がある皆様、ウォーキングが好きな皆様、ご参加いかがでしょうか?
地球の神秘に触れてください。もちろん宿泊は「石廊館」でお待ちしております。
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