さんざんAppleファンであることを公言してきた以上
やはり一度は書いておかないといけないのでしょうね。
Tomopapaです。

５６歳で夭折したスティーブ・ジョブズ。
私の敬愛する人物でした。
ジョブズに関する伝記は色々読んできました。

ワンマンな事。気むずかしいこと。奔放なこと。
そのすべての事象が彼がカリスマであることを際だたせるのに
十分な迫力でした。


私がApple製品に魅了されたのはジョブズがAppleを追われた後でした。
彼の残した遺産でかろうじて食いつないでいた頃のAppleです。
株価も最低。いつ紙切れになってもおかしくない経営状態。
根強いアップルファンは確かに存在したもののWindowsの前では風前の灯火。
その頃のAppleに一体誰が現在の趨勢を見極めることができたのでしょう。

ジョブズが復帰してわずか１０数年でAppleは時価総額世界一の企業に。
私はジョブズはゲイツのような「経営者」ではなく
クリエイターとして才能を発揮した結果が現在のAppleの繁栄に
つながったことを知っています。
Appleの企業としての価値は一時のおまけに過ぎません。

彼のプロダクツは私にとって【創造物】以外の何者でも
ありませんでした。いつも、持っていることに誇りを
感じられる電子機器はAppleの製品以外に
出会ったことはありませんし、知りません。

世界最速、最軽量！！ S×NY S5001i

は私にとって全くココロに響かないガラクタでした。
一切の妥協がないと言われる完璧なデザインとネーミング。
彼のプレゼンは素晴らしいショーで英語をほとんど理解出来ない私でも
ワクワクしながらストリーミング映像に夢中になりました。

最近のジョブズは人前に出るたびにやせ衰えてゆくのがはっきりと分かる
健康状態。正直、誰の目にも、余命いくばくもないことは明らか。
彼がCEOを退いた８月に私は、そのX dayを覚悟しました。

今、私の回りに存在している彼の【遺品】は私の生活に
彩りを加えてくれます。今後もAppleは彼の【創造物】に
匹敵する製品を私に見せてくれるのでしょうか？
正直、懐疑的な気持ちにならざるを得ない私です。

本当は、私が好きだったのはAppleの製品ではなく
ジョブズの「思い入れ」「こだわり」だったのかも
しれないと思うのです。


One more thing


Geniusは神のもとへ帰るのも早いのですね。