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堂ヶ島温泉
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    小雪の悲恋の物語

    更新 : 2010/1/19 21:18

    トンボロ現象で有名な「三四郎島」、見る角度によって島の数が3つに見えたり4つに見えたりすることからその名が付けられたという説と、これからご紹介する伝説に登場する青年三四郎の名が付けられたという説と色々ございます。
    実際は? 「3つ」なのか「4つ」なのか・・・
    三四郎島は、岸から順に「象島」「中ノ島」「沖ノ瀬島」「高島」の4つで形成され、名前は俗称のような物です。

    その昔、真ん中の「中ノ島」に源頼朝の家臣であった「三四郎」という青年が平家の追求を逃れるように住んでいました。三四郎は仁科の豪族「瀬尾行信」の愛娘「小雪」と恋仲であり、小雪は引き潮の数時間だけ島を渡り、三四郎に会いに行っていたのです。
    治承4年、源氏の白旗が伊豆にひるがえり、源頼朝の使いの者が瀬尾行信のもとに出陣の書を持ってきました。急いでそれを三四郎に伝えようとした小雪は無理をし、上げ潮にもかかわらず島へ渡ろうとしました。小雪は三四郎にそれを伝えられぬまま潮にのまれてしまい、波の中に姿を消しまったのです。

    遊覧船のコースで有名な「天窓洞」の天窓は、天に召される小雪が落とした涙で空けられたとの言い伝えも・・・。
    愛する三四郎のために一生懸命な小雪の純真な乙女心を感じます。

    小雪の悲恋の物語を思い出しながら見る三四郎島は感慨深いものです。

    ※10月から2月の日中は、瀬が現れるほどに潮が引かず渡ることはできませんのでご注意を!

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