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松江しんじ湖温泉 大橋館のお知らせ・ブログ
抱きしめたい!近代日本の木彫展より戻ってきました。
更新 : 2012/3/25 15:48
荒川亀斎(1827年-1906年)という松江市出身の彫刻家の作品です。
昨年から今年にかけて、高岡市美術館、碧南市藤井達吉現代美術館、広島県立美術館で行われた「抱きしめたい!近代日本の木彫展」に展示していただき、久しぶりに戻ってきました。
古事記編纂1300年にちなみ、当館でもこの『事代主置物』を展示いたしておりますので、ぜひご覧いただけたらと思います。
事代主神は、大国主命の子。国譲りを迫られた時も、出雲の美保崎で釣りをしていたことから、釣りをする神として広まった。このことから、後に、海と関係の深い七福神の恵比寿神と習合されるようになる。恵比寿は釣竿と鯛を持ち物とするが、本作では釣り上げたばかりの大鯛を引く姿で表される。身を大きくくねらせ抗う鯛は、鱗や歯まで入念に彫り込まれ、対する恵比寿の衣襞は柔らかな彫りで示されるなど、彫りの表情からも亀斎の高い彫技がうかがえる。台にあしらわれた彫金や象嵌も亀斎の手によるもの。
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