宿番号:377336
石長松菊園のお知らせ・ブログ
無鄰菴
更新 : 2017/5/13 14:46
明治維新後、事実上の東京遷都により、京の都は一時疲弊しますが、岡崎・南禅寺会場界隈には山縣有朋の別荘だった無鄰菴をはじめとして、琵琶湖疎水を利用した別荘庭園群が営まれ新たな社交場が生まれました。
無鄰菴の庭園は、明治の代表的な造園家、七代目・小川治兵衛(屋号・植治)が作庭、東山を借景とし、疏水から入れた水の流れがゆったりした曲線を描いている池泉回遊式庭園で国の名勝に指定されています。
庭園の建物は、木造の母屋、薮内流燕庵を模した茶室、れんが造り2階建ての洋館で構成されます。
洋館の2階は有朋らによって日露戦争開戦前に「無鄰菴会議」が行われたところです。
庭園の小さな入り口をくぐると、東山を借景とした庭園が広がり、母屋から眺める開放的な芝生の丘と東山の景色は格別です。
自然さながらの芝生空間では野趣に富んだ野花が咲きこれからは皐月が彩を添えます。
他にも約50種の苔が植えられている苔庭、川を渡るために置かれた沢飛石(さわとびいし)、その奥にある三段の滝など、散策を楽しむことができます。
有朋は池よりも動きのある自然な流れを好んだそうです。
平安神宮、南禅寺へお越しの際には無鄰菴も併せてお楽しみください。
平安神宮、地下鉄東西線蹴上駅から10分足らずで、入場料大人410円です。
関連する周辺観光情報
関連する宿泊プラン