宿番号:378018
旬菜フレンチ&貸切温泉の小さな宿 Beaverビーバーのお知らせ・ブログ
TSUNAMIをこえて。
更新 : 2011/4/11 13:20
先日 あの震災から初めてのお客様。
実際は 今月15日からの営業とご案内しているBeaverなのですが震災から数日後のありがたいご予約、しかもまだ右も左も・・という状況の中でのご予約で3月後半になり 主人と話をした結果 折角ご予約頂いたのだから、とお迎えをさせて頂きました。
お陰さまで お料理も温泉も じっくりゆっくりお楽しみ頂けたご様子に一安心。
若いおふたり、彼のご実家は「名取市」。Beaverを出た翌日、震災から初めてご実家に戻るとのご予定。ご祖母様のご自宅は残念ながら、との事でしたが皆さんご無事だとの事。お見送りの際気をつけて行ってらしてくださいね、とお送りしました。本当にいろんなご家族の背景があり、それをメディアでも拝見し今後沢山お聞きする機会があるのでしょう。
先日 娘達と立ち寄った八幡平の図書室に「TSUNAMIをこえて」という実写の絵本を見つけ
借りてきました。 2004年に起きた悲劇的大震災。スマトラ島沖地震が題材になっています。
死者22万人という犠牲者。M9.3 とてつもなく巨大な地震だったのを改めて感じます。
本には様々なシーンの被害、そして被災する人たち。目をそむけたくなる画像も幾つかあり 自宅のテーブルに不意に置いておいたこの本を小2の娘が手にして見ていたら悲鳴に近い声を発していました。子供たちには 酷な内容だと思います。 迷いましたが でも見せておこうと決め借りました。
今回の沿岸部の壊滅的映像と同じような瓦礫の山々。
あり得ない場所に、ありえない物がある画。 被害を受けた方々が苦しんでいる様子。
印象的だったのは流されてしまった船を また新たに創りだそうとしている船夫の男性。(画像)
きっと 色んな思いが重なって素晴らしい船となり今活躍されているのだろうと感じました。
彼の言葉。
「海に出る日がやってきた。 海とともに生きて来た漁師でさえ あの日を思い出し 海に入るのが おそろしかったという。 ひさしぶりの漁は 大漁だった。
魚を売ったお金でタバコを買い、コーヒーを飲み こどもにおこづかいを少しあげる事ができた」
「生きている」という実感が込められた言葉に 胸が熱くなりました。
これから立ち上がろうとされている方々がいる。必ず明日は来る。
また近い将来 沿岸の海の幸を 笑顔で求められる日が来る事を心より願って。
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