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川上峡温泉
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    “ほけまくり”を借りに…

    更新 : 2011/9/25 18:00

    落語のネタの一つに「転失気(てんしき)」というお話しがありますが、それを彷彿とさせる風習が佐賀にあるのを経理のクマシロさんに教わったので早速ご紹介。

    お正月準備に忙しい時分、お餅を突く頃になると、子供達は「ほけまくり」を借りにお使いに出されるのだそうです。

    「お隣に行って“ほけまくり”借りてきて」

    で、早速お隣に行って

    「お母さんが“ほけまくり”借りてこいって」
    「ごめんねうちで切らしてるからお向かいに行って」
    「お母さんが“ほけまくり”借りてこいって」
    「うちのはお隣に貸してるからお隣に行って」
    「お母さんが“ほけまくり”借りてこいって」
    「ああ、ほけまくりは裏の△△さんのところにあるから」

    と、何故かどこに行っても借りられず、巡り巡って結局家に帰ることになる。
    借りられないで帰ってきても別に怒られもしない。

    なんのための風習かわかりますか?

    実はこの間にお餅つきが終了しているのです。
    お餅つきは子供にとって一大イベントで、目の前でやろう物なら我も我もと、力が無くて出来もしない小さい子までがやりたがるもの。
    と言うわけで「ほけまくりを借りに」お使いに行かせるわけです。
    ご近所でもそれがわかっているので適当に話を合わせてご近所へご近所へと廻していく内に餅つきを済ませてしまうと言うわけです。

    生活の知恵ですね。

    ちなみに「転失気」は、お医者さんに見て頂いた和尚さんが「転失気はありますか?」と聞かれ、転失気という言葉を知らないのに知ったかぶりをしてしまい、後で小僧さんに近所に聞いて回らせると近所の人もわからないので適当な答えが返ってくる。
    お医者様に聞きに行かせ借りてくるように言うと、お医者様が言うには○○○だと。
    和尚さんも本当は知らないのだとわかって小僧さんちょっとしたいたずらを考える。
    「転失気のことはわかったか?」
    「転失気とは杯のことです」
    「そうだろうそうだろう」
    で翌日お医者様がきた時「うちにも粗末でございますが転失気がございました」と見せようとするとお医者様嫌がる。
    それでも杯を持ってこさせると杯を見てお医者様
    「医の方では転失気とは放屁のことでございますが、仏法で杯を転失気と呼ぶ由来は?」
    和尚さんとっさに一言。
    「飲み過ぎるとブーブーが出ますから」

    お後がよろしいようで。

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