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常茂恵と萩橋
更新 : 2008/4/21 15:46
常茂恵の前を流れる松本川に架かる萩橋は、土原地区と新川地区とを結んでいます。
この橋は、JR東萩駅前にあり、国道191号となっているため、交通量の非常に多い橋です。
もともと萩橋は、官設ではなく、常茂恵の創業者厚東常吉が出資した民設の橋です。
厚東常吉は、県会議長・衆議院議員・萩商工会議所会頭などをつとめた政治家であり、実業家でした。
萩橋の架橋に関して、こんなエピソードが残っています。
萩橋架橋に反対していた市民の1人が、落成前にこっそり萩橋を渡ってみたそうです。
そして、「これに来るにゃどひょうし近うなって便利じゃヽ(゚Д゚)ゝ!!!」と驚き、反対説を取り消した、と言われています。
それまで東萩駅へ行くには、下流のに架かる雁島橋か上流に架かる松本橋を渡って迂回しなければならず、萩橋の開通が市街地の交通の円滑化に果たした役割の大きさがうかがい知れます。
昭和13年厚東常吉は橋を萩市に寄付し、昭和23年鉄筋コンクリートに架け替えられ、さらに昭和44年には拡幅工事が完成し幅16メートルとなりました。