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萩の宿 常茂恵のお知らせ・ブログ
萩の筋名 おもしろストーリー「猫の丁」
更新 : 2009/3/4 15:30
「江戸時代の地図がそのまま使えるまち」と言われる萩には、
様々な由来を持った筋名があり、現在では約250確認されてい
ます。
この筋名には、同業の商人や職人たちが集まって住んでいた
城下町らしく、鍛治屋町(かじやちょう)・飴屋町(あめや
ちょう)など職業名にちなんだものが多いのが特徴です。
そんな中でもおもしろいのが、伝承にちなんだ筋名です。
今日は、この伝承にちなんで付けられた「猫の丁」をご紹介
いたします (=´ー`)ノ
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時は、嘉永5年、萩城下 毛利輝元公に長井元房という忠臣がおりました。
元房は、輝元公逝去の折、自刃してお供をされたのです。
そして、「沙麗山天樹院」に葬られた輝元公のお墓のすぐ側に葬られました。
元房には、とても可愛がっていた猫がおりました。
元房亡き後の四十九日の間、天樹院にある元房の墓前から離れようとせず、
やがて、自ら舌を噛んで、亡き主のお供したのでございます。
元房愛猫殉死の後、夜になるとあたりに猫の啼く声がするようになります。
天樹院の僧が、猫を哀れんで供養すると、不思議と声はピタリとおさまった
のでございました。
この因縁により、この界隈は「猫の丁」と呼ばれるようになったのでございます。
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猫のイメージが少し変わるお話でした(@゚ー゚@)
ちなみに、猫の丁は萩博物館の西側、天樹院跡は、萩八景遊覧船乗り場
から徒歩3分くらいで、萩夏みかん工房の裏手側あたりあります。
お時間がありましたら、ぜひ寄ってみてください♪