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萩の宿 常茂恵のお知らせ・ブログ
【ご当地グルメ】 〜タレクチの砂づくり〜
更新 : 2009/7/3 11:25
近年、漁獲高が減っているイワシですが、山口県では、「いりこ」(煮干)
にしたり「めざし」にしたりするカタクチイワシの漁獲高は増えているの
です(@゚ー゚@)ノ
萩での「カタクチイワシ」の呼び名は「タレクチイワシ」。
このタレクチイワシ、萩ではちょっと変わった食べ方をするのです。
タレクチイワシ大変痛みやすい魚です。
なぜなら、タレクチイワシは死ぬと、消化酵素が自らの体を溶かし始め、
お腹の筋肉が薄いため、約30分程でお腹が割れてしまい、内蔵が出てき
てしまうのです。
こんな痛みやすいタレクチイワシを、調理するのに、萩では包丁ではなく、
砂が使われるのです。エッ(゚Д゚≡゚Д゚)マジ?
調理方法をご紹介すると、
(1)新鮮なタレクチイワシをボールにとり、きれいな浜砂を少々加えてまぶし、
手にとって軽くもみ、尾から頭へかけてしごき、鱗・特有の臭み・余分な
脂を取る。
(2)これを水洗いし、手で頭を取り、腹をさき内臓と中骨を取り除き、再び流
水で5分位水洗いし器に盛る。
丁寧に丁寧に洗う事により、鯛よりも美味しい?!ともいわれる刺身ができあが
ります(*'▽^)ъ
今では、このような調理方法で食べる家庭も少なくなったそうですが、常時砂
を台所に置いている家庭もあるそうです。