比叡山の麓に位置し、四季折々に色づく景観が古来より人々を惹きつける京都・八瀬。
叡山電鉄の八瀬比叡山口駅より高野川の清流に沿い、春と秋には多くの人々が訪れる名所となっているのが、無量寿山光明寺 京都本院・瑠璃光院です。
壬申の乱の際、背に矢傷を負った大海人皇子(天武天皇)が「八瀬のかま風呂」で傷を癒したことから、平安貴族や武士の時代を通じて「やすらぎ」の郷として愛された場所となっています。
建物内ではそのかま風呂をのぞくことが可能です。

中に入れるのは春、夏、秋の限定された期間のみとなっており、JR東海ツアーズ主催で夜間拝観を行っているときもあります。
建物の周りはたくさんの緑と紅葉、カエデに覆われており、夏は青い紅葉が秋には色鮮やかになる光景はとても奥ゆかしいものです。
書院2階では写経机に反射する紅葉を見る事ができ、そばには写経を体験できるスペースがあります。
また、1階では「瑠璃の庭」を眺めながらお茶をいただくこともできます。

10月1日からは秋の特別拝観が始まります。
瑠璃光院だけでなく、比叡山が色づいている様をぜひ、見に行ってみてはいかがでしょうか。

書院2階の写経机