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熊曽(クマソ)の復活と「ふる里村運動」【その4】
更新 : 2025/3/10 10:29
私は先日、五井野博士の昭和61年5月5日の講演DVDを向日葵の友人から見せて頂きました。
講演の中で博士が「衣食住ではなく住食衣」と話されていたのが強く残ったのです。
衣食住の順番では人は貧しくなる。
本来は住食衣、先ず住む所から決める。
そうすると自ずと食べ物もそこで得られる物になる。
山に住めば山のものを食べるように畑も作るようになる。
10万円ロッジは住めたものではないが、そこに住めれば家を持つことに悩まなくなる。
貧しい者でも持っているお金で家を手に入れる、その道を与えたのだ。
30年ローンで家を買えば、30年仕事の缶詰になり、人生を失う。
館を持てばその缶詰から抜け出せる。
それが出来る人に巻物(最高級壁クロスやカーペット)をあげた。
また、田舎に住めばファッションにも煩わなくなる。
住食衣の悩みが無くなって、初めて豊かになる。
そこから技術や文化芸術が芽生え伸びていくのだ。
私はこれがまさに、人が文化文明を築き発展してゆくセオリー、と強く実感しました。
そして私達のご先祖、クマソやエミシもそのように発展したのです。
過度な重税、まるで日本人を滅ぼすような政治、世界中で起きている大火、等々まるで私達は見えない大蛇に呑み込まれつつあるように感じる毎日です。
だから私はこの浮世絵を、黒縄でがんじがらめになっている私達が、大蛇のような巨悪を倒すイメージとして観てしまった。
後になってそう気付くのです。
向日葵の友人はエミシの東北出身です。
友人は五井野博士から、よく「子熊」と呼ばれていました。
「蔑称とは思ってなかったよ。
この世界のほとんどの人間は蛇や爬虫類のたぐい、哺乳類は稀と博士はおっしゃっていた。
むしろ褒め言葉と思っていた。」
そしてかつて博士からパンダ柄のネクタイを贈られたことがあるとか。
「お前は白い所があるがまだ黒い所もある。
北極にいる熊は白いだろう。」
だから北を目指しなさいと。
北とは北の門。釈迦が修行者に出会い出家を決意した生老病死の生の門。
その遥か天空には「こぐま座」の北極星があるのです。
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