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豆まきだけじゃない、京都の節分。懸想文で良縁祈願!
更新 : 2020/2/3 9:02
京都では、各社寺にて多くの節分行事が執り行われています。
鬼門の吉田神社での追儺式や先日ご紹介した壬生寺の狂言、舞妓さんたちによる豆まきがある八坂神社などが有名ですが、一風変わったものをご紹介します。
山伏のお寺・聖護院の向かいにある須賀神社は、スサノオノミコトなどを祀っている古社で、創建は869(貞観11)年です。
交通神社を合祀しており、交通守護と縁結び、厄除けなどで信仰を集めています。
毎年2月2・3日の2日間は、平安時代の貴族の装束に身を包み、覆面を付けた少し怪しい人たちが「懸想文」を売り歩いています。
勇気を出してお話を聞くと、懸想文とはラブレターのこと。
江戸時代、字が書けない人たちのために身分の低い貴族たちがアルバイトとして代筆をして売っていたことにちなみ、今は一年に2日間だけ、縁結びのお守りとして懸想文を売っているそうです。
覆面を着けているのは、当時の貴族たちが正体を隠すためだそうで、確かに身分が低いとはいえ貴族がアルバイトをしているというのは少しバツが悪いですよね・・・
ちなみに、中には結わえられた文が入っており、古文でラブレターがしたためられているそうですが、開けないほうがご利益があるとも聞いたので私はまだ開けていません(笑)。
毎年中の文章は変わるそうですので、来年新しいものをいただいたら中を開けてみようかな。
それまでの間は、人知れずタンスや鏡台の引き出しなどに入れておくと良いそうです。
「人知れず」が大事で、誰にも見られてはいけないそうです。
そうすると、顔かたちが美しくなり着物も増えて良縁があるという言い伝えですので、早速タンスにしまってご縁を楽しみに待つことにします。
懸想文売りは、毎年2月2日・3日の2日間、朝8時頃から夜8時頃までです。
境内ではこの期間限定の「須賀多餅」も販売されていて、1個150円です。
お豆の入ったお茶と一緒にその場でいただくことも、持ち帰ることもできます。
ゆず味と梅味があって、どちらも柔らかくて美味でした。
当ホテルから須賀神社へは、自転車で約15分ほどの距離ですが、徒歩5分ほどの東山三条バス停から市バスを利用し、「熊野神社前」下車も便利です。
一風変わった節分を味わいに、ぜひお出かけください。
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