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【奈良のお話】東大寺二月堂修二会(お水取り)
更新 : 2020/3/2 8:56
今回はお隣、奈良県のお話です。
毎年、3月1日から14日まで、東大寺の二月堂で行われる修二会(しゅにえ)は「お水取り」の愛称で知られ、この行事が終わったら春が来ると言われています。
この行事は奈良時代の752年に始められたもので、途中一度も中断されることなく行われてきました。
今年(2020年)は1269回目となります。
もともとは旧暦の二月に行われていたことから、二月に修める法会「修二会」と呼ばれ、お堂の名前もこの行事に由来するそうです。
二月堂は大仏殿から10分ほど坂を上ったところに西向きに建っているお堂で、国宝に指定されています。
24時間参拝ができるため、特にサンセットの時間には生駒山に沈む夕日を見ることができるスポットです。
ご本尊は十一面観音菩薩像ですが、絶対秘仏とされており、これまでそのお姿を拝した人はいません。
修二会は正式には「十一面悔過(じゅういちめんけか)」と言い、日常的に犯している様々な罪を懺悔し、天下泰平、万民安楽、五穀豊穣など人々の幸せを祈る法要が営まれます。
良くニュースなどで取り上げられる大きな松明は、毎晩19時から(12日は19時半、14日は18時半)見ることができます。
12日は一回り大きな「籠松明」が出て大変な賑わいとなり、例年交通規制なども行われます。
また、14日は「しりつけ松明」と呼ばれ、10本の松明が次々に上がり、一気に並ぶさまは大変な迫力があります。
最も重要な行法の「お水取り」は12日の深夜(日付が変わって13日)に行われます。
お堂の下にある「閼伽井」から「お香水(こうずい)」を汲みあげ、ご本尊にお供えするといったもので、行列を見ているだけでも大変神秘的な雰囲気を感じることができます。
そのほか、数多くの行法が毎日行われる修二会。
12日以外はお堂の中で聴聞することもできますので、ぜひお参りください。
当ホテルから東大寺へのアクセスは、京阪三条駅→丹波橋駅で近鉄に乗り換え、近鉄奈良駅からバス&徒歩が便利。
所要時間は最短約70分です。
東大寺大仏殿のバス停から二月堂へは徒歩20分前後かかりますのでご注意を。
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