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花鳥風月 花だより 庭園に咲く百日紅(サルスベリ)
更新 : 2025/8/8 14:28
葛城北の丸の庭園に咲く百日紅(サルスベリ)
真夏の陽射しの中、葛城北の丸の庭園では、百日紅(サルスベリ)が鮮やかに咲き始めました。
花の少ないこの季節に、まるで涼やかな風を運ぶかのように、ピンク色の花房が枝先にふわりと揺れ、訪れる人の目を楽しませてくれます。
「百日紅(ひゃくじつこう)」という名の通り、花期は約100日と長く、暑さが増すほどに次々と花芽をつけ、夏の盛りにこそ、その美しさが際立ちます。
淡い紫のウスムラサキサルスベリ、清らかな白のシロサルスベリなど、色とりどりの品種がありますが、葛城北の丸では、鮮やかなピンクの花が庭園を彩っています。
木肌は滑らかで、褐色の樹皮が剥がれ落ちる様子もまた風情があり、「猿も滑って登れない」という言い伝えから「サルスベリ」と呼ばれるようになったとも言われています。
葉は厚みがあり、向かい合ってつく姿は力強く、夏の陽射しにも負けない生命力を感じさせます。
この猛暑の中でも、サルスベリの花が満開になる様子を思い浮かべると、少しだけ暑さも和らぐような気がします。
葛城北の丸にお越しの際は、サルスベリの花とともに、夏の彩りを感じていただければ幸いです。