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葛城 北の丸のお知らせ・ブログ
花鳥風月 花だより 萩の花
更新 : 2025/9/12 11:54
残暑厳しい日が続きますが、葛城北の丸の敷地内では、秋の訪れを告げる萩が咲き始めています。
秋の七草といえば、まず思い浮かぶのは萩の花です。
「萩(はぎ)、桔梗(ききょう)、尾花(おばな)、撫子(なでしこ)、女郎花(おみなえし)、葛(くず)、藤袴(ふじばかま)、秋の七草」
この順に並べられる七草のうち、最初に咲き始めるのが萩。8月頃には夏萩が花をつけ、秋萩が終わる頃、最後の藤袴が咲き出します。こうして季節は、静かに深まっていきます。
萩は、しなやかに枝を伸ばし、赤紫の小花を無数に咲かせます。その姿は、秋風に舞う蝶のよう。古くから人々の心をとらえ、万葉集や古今和歌集にも数多く詠まれてきました。
「ハギ」という名は「生える木」に由来し、春に勢いよく芽吹く生命力を表しています。
萩は花を楽しむ以外にも、お茶室の庭や垣根に植え込んだり、筆の軸にしたり、箒を作ったりと用途も広かったようです。 葛城北の丸のレストラン付近にあつらえてある坪庭の垣根は、葛城北の丸に自生している「萩」を乾燥して職人さんが作成したものです。ぜひこちらもお楽しみいただけると幸いです。
また、葛城北の丸には、4つの宿泊棟のひとつとして「萩殿」という和室棟があります。「萩殿」付近では、萩の花をお楽しみいただけます。 「萩殿」のご予約はお電話での受付のみとなっておりますので、予約センターまでお気軽にお問い合わせください。
ぜひ、風に揺れる可憐な花々を眺めながら、秋の訪れを感じてみてください。