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箱根湯本温泉 ホテル南風荘のお知らせ・ブログ
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乙女峠
カテゴリ:★情報いろいろ★ 2013年12月7日(土)〜
更新 : 2013/12/7 11:46
箱根町と御殿場市の間に位置する「乙女峠」にまつわるお話しです。
箱根の仙石原の農家に源蔵という男と一人娘がいました。
娘の名前は乙女といい村一番の美人でした。
家事や畑仕事もこなし孝行娘と評判でした。
ある日源蔵は病に伏せ床で過ごす事が多くなりました。
ところが乙女は毎晩家を抜け出しどこかに出かけていました。
村人は乙女に男が出来、夜な夜な通っているのだとうわさしていました。
やがて父親の源蔵の耳にもその噂は届きました。
次の日の夜、乙女が外へ出て行きました。
寒い夜でしたが源蔵は起き上がり娘の後を追いました。
娘の足跡は峠を越してまだ続いています。
峠を下ったところに倒れている乙女を見つけました。
すぐに抱き起こしたいと源蔵は思いましたが、親に内緒で勝手な事をする娘を助け起こしませんでした。
その先に続く足跡をたどると峠の下の地蔵堂に続いていました。
地蔵堂の守人に足跡の事を尋ねると「三か月前から毎晩参拝に来る娘がおり、自分の命を縮めてもいいから父を助けてほしいと一心に祈っていた」との事でした。
源蔵は急いで引き返し乙女を助け起こしましたが既に冷たくなっておりました。
源蔵は自分の浅はかさを恥じて泣くばかりでした。
峠はやがて「乙女峠」と呼ばれ今日に至ります。
当館から乙女峠までは車で40分ほどです、乙女を思い浮かべながらお立ち寄りになるのもいいかもしれませんね。
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