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アルモントホテル仙台のお知らせ・ブログ
仙台の大晦日に食べるさかな?
更新 : 2017/12/30 20:49
仙台では大晦日の夜に子孫繁栄に縁起が良いと子持ちのナメタガレイの煮つけを食べる風習があります。昔から大晦日になると食卓に出ていたので、そう不思議にも思わなかったのですが、他の地方の方から見ると、へー、ふーん、そうなんだー(´・ω・`)という感じだそうです。
仙台人としてはあたりまえ(?)のナメタガレイ、ではいつごろから食べられるようになったのでしょうか?実は江戸時代から戦前にかけて、仙台の正月の魚(年取り魚)はタラだったのです。
意外ですね〜。正月に向けてタラが出回らないことを心配し、調査を命じた伊達政宗の手紙が残っているそうです。また、戦前の仙台の年中行事に関して「正月にタラ汁は欠かせない」と記した文献も残っているそうです。(仙台城下「町人列伝」参照)
それではなぜタラからナメタガレイに変わったのでしょうか?明治三陸地震(1896年-明治29年)の影響で、ナメタガレイが大量に取れるようになり、庶民が食べる年取り魚として定着した。商家では大みそかは忙しくて魚を焼いている余裕はないので、冷めてもおいしいナメタの煮魚が重宝されるようになった(朝日新聞より)ということだそうだ。ふ〜ん、意外と最近なんだ〜。
いずれにせよ、風習は歴史とともに変化していくんですね。
ナメタガレイの食文化、このような風習は続けていきたいですね。