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貴重な『信貴山縁起絵巻』朝護孫子寺で特別公開!
更新 : 2025/10/12 15:55
朝護孫子寺の中興の祖である命連
彼にまつわる物語が描かれた信貴山縁起絵巻は日本三大絵巻に数えられます
信貴山縁起絵巻は『飛倉の巻』『延喜加持の巻』『尼公の巻』の3巻からなります
平安時代に描かれたものですが、人物の表情や動きがユーモラスに生き生きと描かれ、
時間の流れさえも表現した技法は、現代の漫画やアニメのルーツともいわれます。
また人々の衣服や場面の背景など、当時の様子を知ることが出来る貴重な歴史資料でもあります。
そんな信貴山縁起絵巻が毎年秋に朝護孫子寺で特別公開されます。
一年ごとに3巻を順にみることができ、今年は『尼公の巻』
命連の姉、“尼公(あまぎみ)”が20年来会っていない弟の命連に会うために、故郷である信濃から訪ねていく話
命連の行方は分からず、訪ね歩くうち東大寺に行きつきます。
大仏の前で命連に会うことを祈りながら眠ってしまったところ
夢のお告げで命連のいる場所を知ります。
その場所こそ信貴山でした。
尼公が祈ったり、寝入ってしまったり、大仏の前で過ごす姿が一つの場面に複数描かれる「異時同図法」(いじどうずほう)で描かれています。この技法は、日本の絵画のひとつの特徴となり、また漫画などでも採用されています。
ちなみにこの大仏は焼失してしまう以前の姿でとても貴重なのだそうです。
ぜひ風も心地よい爽やかな秋、お出かけしてみてはいかがでしょうか。
信貴山縁起絵巻特別公開「尼公の巻」「あまぎみのまき」
2025年10月25日 〜 2025年11月9日
(09:00〜16:00)
特別拝観料:大人400円、小人250円