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    そよ風に誘われて…鹿に出逢える山【若草山開山】

    更新 : 2022/3/23 17:37

    山に囲まれた海なし県、奈良。
    幼い頃から盆地の中で生活してきた奈良県民にとって、山は特別です。

    金剛山、三輪山、生駒山…
    有名な山は数多くありますが、中でも若草山を知らない県民はほとんどいません。
    奈良公園の一角、標高342mのなだらかな山。
    綺麗な芝が青々と輝き、季節ごとに様々な表情を見せる県を代表する名山です。

    そんな若草山には、冬季のみ閉山している期間があります。
    雪も降らず路面が凍結するわけでもない若草山に、なぜ登れない時期があるのでしょう。
    それは若草山に、冬の行事『山焼き』があるからです。

    山焼きは、読んで字のごとく山肌を覆う一面の芝に火を付け燃やす行事。
    山頂にある古墳の霊を鎮める為だとか、周辺の寺同士の領土争いが発祥だとか様々な説がありますが、現実的には芝の保護が目的でしょう。
    芝の生育を邪魔する雑草や害虫を除去し、春の新芽が綺麗に成長するのをサポートしているのです。
    1月後半に芝を焼く為、その前後の期間は入山できないわけですね。

    そんな若草山は3/19に山開きがあり、12月の第2日曜日まで
    若草山に入山できます。

    少しずつ芝が芽吹き、薄い若芽の絨毯が広がる3月。
    まだ青さは足りないかもしれませんが、春を感じるおすすめスポットです。

    さらに注目すべきは、若草山の芝の種類。
    ノシバという日本の固有種で、全国でも若草山を含むほんの一部でしか生育できない芝なのです。

    「芝なんてどこでも育つでしょ?」
    そう言いたくなりますが、ノシバの種は固い殻に覆われていて、普通に撒いても発芽しません。
    つまりノシバが群生するためには、固い殻を剥いたり、柔らかくする作業が必要。
    そんな途方もない作業、どれだけ人を導入しても出来るわけもありません。

    そこで活躍するのが奈良の鹿。
    鹿がノシバを食べると、当然種も一緒に胃に入ります。
    鹿が食した種は胃液で半分溶かされ、柔らかくなってフンとして若草山にバラまかれるわけですね。

    若草山は古来よりこのサイクルを繰り返し、ノシバの貴重な群生地となったのです。
    つまりノシバと奈良の鹿は一蓮托生。
    どちらも欠けてはいけない奈良の象徴ですね。

    当館にお越しになる際は、若草山にもお立ち寄りください。

    開山期間:3月第3土曜日〜12月第2日曜日
    時間:9:00〜17:00

    若草山※イメージ

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