2021年にペンションの先輩オーナーからいただいたツタンカーメンのエンドウ豆を播種し、新たな種をお友達にも差し上げて引き継いでいる紫エンドウ豆です。
この豆は、1923年、イギリスの考古学者ハワード・カーターと同国の貴族カーナーボン卿らが、ツタンカーメン王墓を発掘調査している際、副葬品の中から発見されたもの。
その後、イギリスで発芽に成功し、その一部がアメリカに渡り栽培されました。日本に昭和31年(1956年)にアメリカ経由で入りました(王墓の発見は1922年11月)。
昨日ご宿泊のお客様に、炊き立てのご飯をご提供しました。炊き上がってしばらくすると、薄紫色に発色してきます。風味は、普通のエンドウ豆と同じだと思います。
【追補】
ツタンカーメンのエンド豆について、詳しい情報を得ようと、インターネットで調べてみました。その中で、次のような資料に出会いましたので、書き添えておきます。
早稲田大学客員教授・保坂修司氏によると
ツタンカーメンの墓を発掘したハワード・カーター自身の発掘記はもちろん、関係する書物をいくつかあたってみたが、カーターがツタンカーメンの墓からエンドウを見つけて、それが発芽したという「学術的な」記述にはついぞお目にかかれなかった。