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ホテルビスタ名古屋[錦]のお知らせ・ブログ
雛祭り
更新 : 2024/2/28 9:21
皆様こんにちは。ブログ担当でございます。
3月3日は桃の節句、雛祭りです(ちなみに、漫画「こち亀」の主人公・両津勘吉の誕生日でもあります)。
雛祭りは、平安時代に中国から伝わった古代中国の風習の「上巳の節句」が発祥となっています。中国では3月初めの吉日に水で身を清め厄を祓う祭りがあり、それが日本に伝わった際に、人形(ひとがた)に厄を移して無病息災を願うものに変化していきました。雛人形が現在のような「7段飾り+座り人形」の形になったのは江戸時代中頃から末期にかけてのことで、江戸時代以前では立ち姿の雛人形であったようです。現在も江戸時代以前の雛人形を飾る地域があり、夕方のニュースなどで「一風変わった雛祭り」として特集されることもあり、担当も立ち姿の雛人形をテレビ画面越しで観た記憶があります。立ち人形から座り人形に代わり、人形の着物も質素なものから豪華なものが好まれるようになり現在の形へと発展した経緯があります。平安の貴族文化の継承だと考えていましたが、江戸の下町文化が発祥とは意外でした。
また古来より祭りは、時の権力者の権威を示すものでもあります。特に7代将軍徳川吉宗公の治世下では好景気も影響して、各地の大名が豪華な雛祭りを執り行った時代もありました。全国各地で様々な雛人形やお飾りが作られ、武家だけでなく公家や宮家などもそれぞれ豪華なお飾りや人形の着物の作成に精を出したようです。
もちろん名古屋(尾張)も例外ではありません。金の鯱に代表されるきらびやかな風土と将軍家御三家ゆかりの土地ゆえ非常に豪華絢爛なものであったことは想像に難くありません。その尾張徳川家の雛人形が徳川美術館にて特別展示で観覧可能です。将軍家ゆかりの調度品などはなかなか見る機会がないので個人的にもお目にかかりたいと考えております。250年前の栄華を極めた時代の豪華絢爛な文化に触れることは歴史のロマンです。当館をご利用の上で、目と心を満足させて明日へのカンフル剤としていただければ幸いでございます。
ではでは、また次の更新まで。
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