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今年の北海道は記録的な大雪に見舞われましたが、3月も半ばを過ぎ
やっとあたたかい日が増えてきました。札幌は一気に雪が解けはじめて、除雪後に積もっていた道路脇の雪山もどんどん小さくなってきています。

そんな中、小樽市や道南の乙部町など日本海側の海沿いで、春の風物詩『群来（くき）』が見られたというニュースを目にしました。
グルメ王国の北海道、豊富な海の幸も人気ですが、その中でも今が旬のお魚『ニシン』はお馴染みですよね。
ご存じの方もいらっしゃるかと思いますが、『群来』とは『春告魚（はるつげうお）』とも呼ばれるニシンが大きな群れをなして沿岸に訪れ、海藻に産卵をする際の現象のことを言います。写真は地上から撮影したものですが、上空から見ると、北海道の独特な藍色の海が白波とは違う状態で白く染まっている様子がわかります。
水揚げがはじまる1月頃からこの時期にかけて、身の脂乗りはバツグンです！

塩焼きや煮付けは、ふわふわと柔らかい食感がたまりません。
足がはやいお魚ですので注意が必要ですが、鮮度が良ければお刺身のほか、お好みの大きさに切って塩こうじに漬けるだけで旨味が深まり、ご飯や日本酒にも合う切込みになります。
酢漬けにしたものを玉ねぎやトマトと一緒にバゲットに乗せオリーブオイルをかけて洋風にいただくと、白ワインのお供にも。
スーパーなどで購入の際に用途に合わせて魚をおろしてもらうと処理も楽ですよね。
また、身欠きにしんの甘露煮をまるごと乗せたニシン蕎麦は、北海道のアイヌ文化を紹介するアニメ『ゴールデンカムイ』にも登場し、小樽では人気グルメのひとつとなっているようですので、皆さまも機会がありましたら味わってみてはいかがでしょうか？

今年は漁獲高も良好とのことです。
そしてとても栄養価が高いお魚ですので、免疫力アップにも良いかもしれませんね。
季節の変わり目となりますので、旬の味覚を楽しみながら、元気に春を迎えましょう！