若草色の風に包まれるおとなの休日　古都の宿　むさし野のお知らせ・ブログ

奈良公園の季節の移ろいを眺めながら過ごしていると、ふと「今日はどこでひと息つこうかな」と思う瞬間があります。
そんな時に私がよく足を運ぶ、奈良の“おいしい寄り道先”を、今日は少しご紹介いたします。

むさし野にお越しくださる皆さまにも、旅の合間にぜひ立ち寄っていただきたい大切なお気に入りばかりです。
まずは、言わずと知れた名店「千壽庵吉宗」さんのわらび餅。
わらび粉本来の色味、ふるりとほどける口当たりに、香り高いきなこが寄り添って、本当に幸せな味なのです。
千壽庵吉宗さんでは年中たっぷりのきなこがかかったかき氷を食べることが出来、これがまた格別。思わず足が向いてしまう、私にとっての“ごほうび”です。
現時点イートインができるむさし野から近い本店の茶寮は営業お休み中で「なかまち店」でのみかき氷などは食べることが出来ます。
冬にかき氷？と思われるかもしれませんが、奈良は「氷の聖地」とされ、年中かき氷が食べられるお店も多いのですよ。
続いて、和菓子好きなら絶対に訪れていただきたい「樫舎」さん。最近NHKでも紹介され話題の「女夫饅頭」は、ぜひ予約して味わっていただきたい一品です。
品のある甘さと柔らかな口溶けが魅力で、初めて食べたときの感動はいまも忘れられません。
更に夏にお勧めは奈良漆器の器に盛られたかき氷。ひと口で奈良らしさを感じられる上品な味わいです。白玉はもちもちで、毎度心の中で拍手を送りたくなるほどです。

そして「柿の専門いしい」さんの名品“郷愁の柿”は、奈良らしさがぎゅっと詰まった優しいお菓子です。素朴な味わいの干し柿「法連坊」に渋皮入の栗あんが詰まっています。
ほのかな渋みとやさしい甘さが幸せを運んでくれます。

お次は、気軽にひと息つきたい時のカフェ編。コーヒーに特別詳しいわけではないのですが、気分を整えたい時に立ち寄るお気に入りが二つあります。
まず「鹿鳴コーヒー」さん。渋みや酸味が強すぎない、やわらかい味が特徴で、静かに過ごしたい日にはぴったり。温かなカップを両手で包みながら街行く人の流れを眺めると、不思議と気持ちがゆるんでいきます。
もう一つは「CHAMI」さん。エスプレッソをしっかり味わいたいとき、私はここか、近鉄奈良駅の「Ciao Presso」さんに立ち寄ります。Ciao Pressoはイタリア人のお友達もおすすめしていたほどで、気軽に寄れるのに味わい深い、隠れた名店です。

奈良には、日々の忙しさをそっとほぐしてくれるお店がまだまだたくさんあります。
皆さまの奈良旅がより豊かになりますように。気に入っていただけたら、次の「若女将日記」でもまたおすすめをご紹介いたしますね。