宿番号:391408
まさのホビーライフ#35「愛の妄想劇場@」
更新 : 2014/6/19 7:13
第一話 『国産牛』
「私、お笑い大好きだよ!」
彼女は満面の笑みでそう答えた。
芸人になるために、目指し東京に上京してきた僕。
新しいアパート、新しいバイト、人が多すぎる電車。身の回りの事全てが新鮮。その新鮮が故に、本当に嫌になる。
そんな新生活ももう1年。そんな時、彼女に出会った。
客の前でも、仲間の前でも、その優しい笑顔でみんなを癒していく。僕はそんな彼女に惹かれていた。どうにかデートに誘いたかった。でも、俺には問題があった。僕は、死ぬほど貧乏なのだ…。
美味い焼肉に連れて行く。一念発起した、デートに向けての節約計画。何とかデート代を捻出した。
1万円。…。ださい。何が美味い肉だ。
デート当日、行ったのは、どこにでもある全国チェーンの焼肉。ださい。調子に乗ってグルメなんて言うんじゃなかった。
彼女は店を見て、少しがっかりしているようにも見える。くそっ。本当に情けない。
どうせ外国産の安い肉。まったく、情けない。
だが、彼女は違った。
「美味しいー!!」
はじけるような笑顔で安物の外国産肉をほおばっている。
「最高ー!!」
「どうせ外国産の安肉やで?」
「いいの!楽しいし!」
この笑顔に本当に何回も癒されてきた。そのたびに思ってしまう。何て頼りない、ださい男なんだ。
「美味しかったね。ごちそうさま!」
「次はもっと美味い肉食べような…。売れて美味い肉食べさせてやる。」
「…。何食べさせてくれるの?」
「えっ…。そっそりゃ国産牛や!」
「そこは…松坂牛とか言ってよ。」
「あっ…。」
「いいよ、無理しなくて。一緒に食べるだけで美味しいじゃん。それでいいじゃんね♪」
彼女はまた、最高の笑顔で答えてくれた。周りを全て幸せにするその笑顔をずっと隣で観ていたいと思った。そして守っていきたいと。
「一緒に美味い国産牛を食べような!」
「だから、そこは松坂牛でしょ!」
「あっ!」
END...
(あとがき)
今回の物語は、日ごろお世話になっている方をイメージして書きました。こんな素敵なスタッフが当館にはたくさんいます。新企画「愛の妄想劇場」今後ともお楽しみに!
今回の相手の方に一言。
「26歳、誕生日おめでとう。」
趣味で人生に潤いを。
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