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■ まさのホビーライフ#45「大泥棒まさ六B」
更新 : 2014/10/30 7:27
「はぁ…はぁ…。も…う…ダメ…だ。」
圧倒的な量を誇る、華子ばあさんの宝。2つ目の部屋が空になりかけた頃、
ついにまさ六はついに力尽きてしまいました。
『おぅ、どうしたまさ六。もう終わりか?』
「くそぅ。ばあさん、俺の負けだ。これで俺の泥棒稼業もお仕舞だ。さあ、潔くお縄につこう。」
『ほっほっほ。まさ六、お主を捕まえたりはせんよ。さすがは天下の大泥棒じゃ、見事に盗んで行ってくれた。』
「何言ってんだばあさん。俺は盗み切れなかったんだぞ。さっさと警察を呼べ。」
『お主はちゃんと盗んでくれたじゃないかい。』
「……え?」
華子ばあさんは静かに話し始めました。
華子ばあさんは元々、裕福な家に生まれ、14歳の頃、政略結婚で今の家の主人のもとに嫁ぎました。
政略結婚とは言えど、旦那さまはとても良い方で、二人は愛し合い、幸せな日々を過ごしていました。
しかし、時代が二人の幸せを奪います。
日露戦争が始まり、旦那様は兵士として戦場に向かいました。初めは毎日のようにかえっていた手紙も、次第に無くなり。
2年ぶりに帰ってきた手紙。それは旦那様の戦死を知らせるものでした。戦争が終結する1週間前の事でした。
華子ばあさんは、幸せの日々と旦那様の笑顔を失い、残されたのは莫大な財産のみ。
悲しみを埋めるためにたくさんの金銀財宝を買い集め、誰もが羨む贅沢三昧。
しかし、悲しみは消えるどころか、どんどんつのっていくばかり。
次第にばあさんは、家に閉じこもり、起きてはトイレに行くだけの生活に。
やがて死を迎え、旦那様のところへ行きたい。それだけが彼女の拠り所でした。
もうすぐ旦那様の所へ行ける。そう思うような歳になりました。
いつものようにトイレに起き、長い廊下を歩いていくとそこには…いつもとは違う光景が…。
そこには、宝の部屋の前に立つ、1人の男の姿がありました。
―次回、最終話。お楽しみに。
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