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虹色の国(2)
更新 : 2021/7/18 19:20
昨日の続きを書きます。
昨今の報道に代表されるように、残念ながら南アフリカの現在は明るくありません。
スラム街を中心に治安は非常に悪化し、経済格差は世界最悪レベルです。
特筆すべき点は若者の失業率の高さです。若年失業率は60%を超えており、若者の半分以上は失業していることになります。
実は、単に若者の仕事がないのではありません。
かつて、南アの黒人はアパルトヘイトにより教育の機会を大きく制限されていました。そのため、当時は大学を卒業した人は少なく、大卒は希少価値が高かったので、大学を卒業すれば自動的にいい仕事に就くことが出来ました。
一方で、今は全国民が教育を受ける権利を享受することが出来るようになりました。その結果、大学を卒業した人が大幅に増え、大学を出れば自動的にいい仕事に付けるとは限らなくなったのです。
しかし、現在の南アの若者は親の世代から「大学を出ればいい仕事につける」と言われ、その幻想を抱き続けています。
近年の研究により、南アの大学卒業者は、高給が期待できる公務員や銀行員の採用試験を受け続けていることが明らかになりました。
これらの試験の倍率は100倍を超えることも珍しくなく、合格する確率は限りなく低いと言えます。
しかし、彼らは「大学を出ればいい仕事に付ける」と思い込んでいるため、現実を直視せずに、働かずに採用試験を受け続けるのです。
根本的な要因は、公務員や銀行員の給料が高すぎて、人気が殺到する点にあります。
かつては白人が富を独占していた状態であり、その一部が黒人へと分配されたものの、実際はこれらの仕事に就く一部の人が独占しているにすぎません。
本来働くべき若者が職についていない状況にあるわけですから、彼らが職につけばより経済が発展し、国は豊かになるでしょう。
以上に見たように、「虹色の国」を目指した南アでしたが、現実は格差や貧困、失業に悩まされています。
これは、他の多くの国で同様です。
京都にいると(以前は)海外からの旅行客や留学生と接する機会が多くあり、なんとなく「世界を知った」気になってしまいます。
無論、恵まれない人々の圧倒的に多いのです。
コロナで世界中が苦しい今、改めて支援の必要性を感じることが出来るのではないでしょうか。
世界中の人々が豊かな生活を実現する日が訪れる事を願ってやみません。
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