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メルキュール京都宮津リゾート&スパのお知らせ・ブログ
天橋立を巡る旅物語(12)
更新 : 2008/10/3 9:00
皆様こんにちは、案内役の雅良生です♪
大天橋の中心にある天橋立神社に到着しました。
さっそくお参りすることにしましょう。
天橋立神社は、右に八大竜王をまつり、中央に豊受大神をまつります。
この2柱の神たちは九世戸縁起の中で、文殊をここ宮津の地に
迎え入れるのに大きな働きをしたとされています。
豊受大神は、縁起の中では竜宮城で少女時代を
送ったとされていますから、竜王の娘か、妹であったのでしょう。
法華経の中の10歳で菩薩になった少女が
その前身であるとほのめかされています。
実は正倉院の御物から、このエピソードを自分の境遇に引き寄せて、
研鑽を積んだ皇女が実在したことが知られています。
丹後にあった東大寺荘園とゆかりの深い称徳女帝です。
女帝は官僚の横暴を良く抑えて善政を敷いたところから、
その死後に復讐されて、スキャンダルの主人公として
歴史に書き記された上に、その墓所すら明らかになっていません。
少女漫画家の里中真智子さんは、正倉院の御物に残された
彼女の墨蹟から、彼女が生真面目で誠実な人柄であり、
道鏡もきわめて素直な性格の人であったと
直感して「女帝の手記」を描かれました。
左にまつられる大川大明神は、舞鶴の大川神社の神様です。
むかしむかし、由良川で漁師が漁をしていると、
可愛い少女が鮭に乗ってやってくるのを見て平伏し、
社を建てることを約束したのが始まりとされていますが、
ずっと後に幕末の国学者の伴信友が、地元の人たちに聞き合わせて
研究した結果、狼の化身であるとの結論を出しました。
地元では古くから害獣の被害が多いと、大川大明神にお参りして
「狼を貸してください」とお願いしていたそうです。