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与謝蕪村の史を辿る期間「蕪村ウィーク」のご案内
更新 : 2008/10/5 10:59
10月4日(土)〜10月13日(体育の日)は
宮津市内は、俳人・与謝蕪村に関する各種
催事のある「蕪村ウイーク」に突入します。
与謝蕪村が3年間を過ごした「見性寺」の界隈には
蕪村の俳句板がかけられます。
写真左上は「兼好は絹もいとわじ、かえ衣」…超訳すると、
「バブルのときは背広のひとつ買うにも、海外であつらえたっけ」。
写真右上は、最初の俳句板よりも見性寺に近い
民家の庭先にかけられた俳句板です。
「きぬもせぬ、家中ゆゆしき、衣替え」超訳すると、
「経済的に逼迫して、背広を買うどころか、下着も買えない
身の上になってしまったよ。」
与謝蕪村ほど経済的に天国から地獄への急降下を繰り返した人は
珍しいでしょう。だのにブレがない。あわてたり驚いたりしない。
そんな彼を評して見性寺の和尚様の梅田慈弘先生は、
「蕪村は気楽の人ですね。」とおっしゃいました。
私も思わずうなずいてしまいました。
下の写真は与謝蕪村が3年間を過ごした
見性寺(通称蕪村寺)の境内から山門を眺めたところです。
和尚様の梅田慈弘先生のお話だと、蕪村がいたころは
境内も山門も倍以上の広さと規模をほこっていたそうです。
ああ、そうなのかと思いながら空をながめると、
10月の空に、薄絹をひろげながら大空を泳ぐ天女のような
雲がひとつふたつみっつと流れていくのが見えました。
蕪村もこんな雲をながめていたのだな、と、思ったままを
先生にお話すると先生は、「よかったですね」と
おっしゃってくださいました。
「蕪村のように広い心になりたいな」。
小椋桂の「お腹のおおきな王子さま」の
メロディーで口ずさみながらお寺を辞去しました。
ご案内役は、宮津ロイヤルホテル・雅良生でした。