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“天橋立 神代のごとし”詩人の謳う景色(4)
更新 : 2008/12/16 9:02
こんにちは、宮津ロイヤルホテル・雅良生です。
「暁の 欄にゐよれば
ひさかたの 天橋立 神代のごとし」
天橋立百人一首(丹後歌人会 作)より、九条武子。
今回も天橋立百人一首から紹介する丹後のお話です。
九条武子という人は大正期のスーパースターで、
真宗西本願寺派婦人会のアイドルとして
一部では知られていましたものの、
全国的に有名になるのは、歌集「金鈴」が
ベストセラーになった1919年からのことでした。
1919年は世界的に社会主義運動、労働運動、
アンチ植民地運動が爆発した年で、
女性たちも、家庭の中にいるばかりでなく
社会に目を向けて積極的に行動することが
よしとされるようになりました。
九条武子は庭の樹木の剪定から
近隣の道路の補修までDIYでこなし、
近所の猫ちゃんたちをかわいがる合い間には、
各種の雑誌の写真記事の被写体となって、
京都女子大学の創設者として、また、
震災復興事業のマドンナとして、
大新聞にもよくとりあげられました。
「スーパーマン リターンズ」の中で、
プラネット紙の編集長が「スーパーマンのことなら
何でも記事にできる!」と言い切るシーンが
ありますが、九条武子についても1928年に
なくなるまで、それくらいの人気があったそうです。