4回に渡って続いてまいりました
このシリーズですが、今回で最終回です。
今回は、西舞鶴駅からバスで１０分、
倉谷バス停から歩いて５分の「大泉寺」を紹介します。
写真は上が舞鶴の大泉寺、下が宮津の国清寺です。

大泉寺は臨済宗妙心寺派の寺で、宮津の国清寺を開山した
別源禅師は、この大泉寺から招かれたそうです。

寺伝によると慶長２年（１５９７年）に細川幽斎が、
美濃の梅竜寺八世大徹法源禅師の高弟
「琢堂宗圭大和尚」に開山に請じてこれを創建。
二世の別源大和尚は、宮津「国清寺」を開山し、
「智恩寺」の復興にも力を注いだそうです。

三世大淵大和尚は、細川家に招かれ熊本の
泰勝寺を開山しました。尚、泰勝寺は、現在は廃寺です。
細川家と縁の深い、かの有名な剣豪の宮本武蔵の
葬儀も執り行ったそうです。

寺宝には、細川忠興が関ヶ原でその霊力を借りた
「馬頭観音」や、細川家の紋の入った瓦、
田辺籠城戦を描いた「田辺籠城図」や
開山琢堂大和尚の死後に天皇より「大本真寂禅師」を
贈られた御綸脂（ごりんし）、
黄檗（おうばく）宗開祖・隠元の直筆から
谷文晃の絵など、など…。

田辺籠城戦にかかわった記録はありませんが、
数多の寺宝から見ても、細川家との関係は
深いので、きっと参加していたのでは
ないかと思われます。

大泉寺はＪＲ西舞鶴よりバス１０分の「倉谷」
バス停より徒歩５分の所にありますよ。

最後までお付き合い下さり有り難うございました。
次のシリーズをお楽しみにお待ち下さい♪

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　島田通信員