写真上は、ホテルから車で２時間の距離にある
静御前の誕生地の伝承のある磯の集落です。
写真下は、近くでみかけた
静御前の舞姿をプリントした業務用車両です（＾＾）

日本の民俗学の祖・柳田国男は、中世のわたり巫女の集団の中に
静御前を名乗った集団がいたことを紹介しています。
丹後の静御前の遺跡も、わたり巫女の
静御前の遺跡であると推定できますが、
かなり特殊な遺跡であることは間違いありません。
あるいは静御前の全国大会がおこなわれていたのかも…？

ところで、そんな丹後の静御前たちの動静を伝える史料に
「東大寺仏経典余白落書き」があります。
天正年間といいますから、戦国時代の末に丹後から女たちの集団が
奈良の東大寺の大仏様を参詣しにきたことがありました。
女たちは参詣した後土産物を買いに店屋に入りましたが、
このとき女たちの中で一番年少の少女が誘拐されたのです！
着替えに更衣室に入ったところを連れ去られたのだとか。

女たちは店の主人を追及しますが、主人は自分のバックには
大物がついていると凄み、効果がないと分かると
金をわたすから諦めろと言いました。

女たちは周囲の聞き込みをして、少女の連れ去られた方角を確認すると
数時間の追跡の末、少女を取り返したのだそうです。

宮津ロイヤルホテル･雅良生でした！