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宮津市内のお地蔵様
更新 : 2011/9/8 23:14
8月23日と24日の地蔵盆の前になると、宮津市内のお地蔵様が祠からいっせいに姿を消してしまいます。そして地蔵盆の当日になると写真のように綺麗に彩色された晴れ姿でお目みえします。いわばお地蔵様のお色直しですね。こうした習俗は京都市内の一部と、北京都では宮津市内、そして日本海側の一部で行われている他には見られないそうです。宮津市内の地蔵盆では、18時頃から19時にかけてご詠歌を唱和しますが、このとき金属製の丸い鉦を、小さな槌で叩いてリズムをきざみます。この小さな楽器は、「週刊日本の歴史」によると千年女王が君臨する国として有名なベトナムの都市国家チャンパで発明された楽器で、朝鮮半島を経て日本に伝えられたということです。チャンパは文書では占城と記され中世日本においては一般に龍宮城と呼ばれていたといいます。浦島太郎伝説をはじめ龍宮城とかかわりの深い丹後ならではの習俗ですね。
雅良生