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今林家住宅の特別公開
更新 : 2011/9/28 0:57
今林家住宅は、江戸時代から「かなや」を屋号とし、糸問屋、北前船、倉庫業、縮緬、砂糖の販売をおこない、さらには酒造、醤油醸造をてがけて、京都で販売した豪商の本宅です。平成14年に母屋が国の有形登録文化財に登録され、平成21年に旧店舗と旧糸蔵も国の有形登録文化財に追加登録されました。実際に住んでおられる住宅ですから日頃は中をのぞけないのですが、9月23日の特別公開に中をのぞかせていただきました。写真は、糸蔵の中で展示されている和絹です。江戸時代の初めまでは日本では絹の生産は産業としては行われておらず、鎖国後の状況下で東北地方で初めて養蚕の産業化に成功したことから、日本各地で絹糸と織物の生産がおこなわれることになりました。丹後地域で縮緬が盛んに織られた背景には、養蚕の産業化に成功した東北地方と北前船で結ばれていたことに加えて、湿度が高い気候であるところから糸が折れにくいという利点があったからだと今林家の御当主が解説してくださいました。
雅良生
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