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大丹波王国の興亡 その7 静御前
更新 : 2012/11/10 21:49
邪馬台国の巫女女王が丹後に移住した名残は、丹後の地に、「歩き巫女」と呼ばれる特異な女性宗教者の集団が誕生して、古代から中世を通して活躍したところにも見られます。日本民俗学の祖、柳田國男は、その晩年にNHKの依頼で日本全国に40以上もある静御前の生誕地・終焉の地の謎ときをしました。民俗学者・柳田國男は、確認されただけでも数十人に及ぶ静御前が、六根の祓い(「心は神のみ賜物なれば静まり静まるをつかさどるべし」の文言で始まる祈祷)をもっぱらにして、各家を回って、台所のカマドの浄化の祈祷をおこなう「歩き巫女」であると断定しました。そして、全国に散らばる遺跡のうちで丹後の磯の遺跡が特別な存在であり、おそらくは丹後こそ「歩き巫女」のルーツなのだと推定しました。写真は丹後の磯の静神社にある静御前のレリーフです。 雅良生
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