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大丹波王国の興亡 その8 波路巫女
更新 : 2012/11/10 21:53
「歩き巫女」発祥の地である丹後には巫女の学校がいくつも存在しました。中でも有名なのが梓弓を普及させた波路巫女です。梓弓はシャーマンに由来する古い占いの道具で弦をはじいてその音で吉凶を判断します。波路巫女は古くからある梓弓をコンパクトにして運び易く改良し、さらにそのノウハウをマニュアル化して習得し易くしました。「坂の上の雲」の司馬良太郎先生によれば、大阪の法善寺横町は元は占い小路で、梓弓を使って占う巫女の小屋が20あまりも軒を連ねていたそうです。丹後には波路巫女の発祥にかかわる有名な民話があります。園部の僧侶と駆け落ちしてきた巫女が僧侶に捨てられて悲観し、波路で龍となり、僧侶は府中で名僧となったというのですが、これによって波路巫女が時宗教団とかかわりがあったことが知れます。時宗は災害地や戦地で、傷病者の治療にあたり、死者を埋葬し、難民に炊き出しをおこなったボランティア集団です。男女関係におおらかで、そのあからさまな様子はよくからかいの種になりました。写真は宮津市内の波路団地から眺めた天橋立です。 雅良生
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