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11/23 えびす祭り
更新 : 2012/11/27 20:38
11月23日は、「えびすさんの日」と言われ、かつて宮津本町通り商店街では
売り出しが行われていたそうです。
桜山会館では、宮津藩主本庄宗秀直筆のえびすさんの絵が年に1回
この日だけ展示されます。
宮津藩6代目本庄宗秀は、幕末に老中まで勤めた人です。
寺社奉行時代に安政大獄が起こり、幕府に対する反対派を弾圧する
裁判官になります。京都所司代に任命されると、時代は公武一体思想となり、
京都守護職松平容保から尊王派から敵視されるとの理由で、
幕府の人事がくつがえられます。その後、幕府より老中を任命され、
長州征伐の副総監として参戦します。
幕府は連戦連敗で、独断で捕虜の長州藩家老を釈放してしまいます。
それが、咎められ老中を罷免され宮津に帰っています。
明治維新になり、すっかり時代が変わると、西国鎮撫府西園寺公望一行が
くると、長州藩から宗秀に助命嘆願があり、罪一等減じられます。
やがて、新政府に出仕して豊岡県令まで務めます。
時代に翻弄された殿様ですが、絵が得意な殿様できっと絵を書いて
一生を送りたかったのではと思います。
先代、宗発も老中まで務めますが、かなりの借金をします。
それが引き金で、宮津藩最大の文政一揆を引きおこします。
それも、この絵が描かれた頃に、大借金が返済され、このえびす顔の表情に
表れているようです。
島田通信員
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