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続ガラシャ夫人の宮津 その2 小倉播磨守
更新 : 2013/2/12 19:46
写真は、ガラシャが宮津での結婚生活を過ごした大窪山城跡の紅葉の様子です。さてこの大窪山城というのは丹後水軍の根拠地であった宮津の市街地にある丹後水軍の提督(海軍における総司令官)小倉播磨守の館でした。戦争を予期して建造されるキャッスルではなく、政治と社交のためにつくられた瀟洒な建物でした。中の調度品も舶来の高価で珍しいものが飾られていたにちがいありません。中国の玉細工や、朝鮮の焼き物、あるいは南洋のアコヤ貝、または遠くヨーロッパからもたらされたゴブラン織りの壁掛けなどが見る人の目を奪ったに違いありません。しかし職人の娘であるガラシャは城に隣接する題目山中にもうけられた木工の工房を尋ねるときが最も心やすまるひと時であったかもしれません。ここでガラシャは、機織りの器械の組立を学び、あるいは自ら改造もこころみたことでしょう。山内一豊の妻の千代は西洋のパッチワークの技法を学び自ら作品にしたことは有名ですが、ガラシャの場合は機織りの器械の制作に携わったのですからたいしたものです。 雅良生