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クリストファー・ドレッサーと正倉院宝物展
更新 : 2020/1/12 22:24
クリストファー・ドレッサーと正倉院宝物展に行ってきました。
ドレッサーさんってだれ?と思っていましたが
彼はフリーランスのインダストリアルデザイナーで
イギリスで金属器・陶磁器・ガラス器などのデザインを手掛けていました。
実は郡山市立美術館にはドレッサーの作品が100点も収蔵されていて、
2階の常設展示で観ることができます。
そしてなぜ正倉院の宝物?と思ったのですが、
1873年のウィーン万博に日本の品々を出品した帰路、
ヨーロッパの産物を積んだ船が伊豆沖で沈没する不運に見舞われます。
これを聞いたイギリスの博物館の館長が
300点以上のヨーロッパの産業工芸品を寄贈してくれることに。
それを日本政府に届ける役目をドレッサーが引き受け、
明治政府高官との交流が生まれ、日本国内の視察を許可されます。
その途中で奈良の正倉院の宝物を調査することを許されました。
初めて正倉院に入った西洋人がドレッサーだったのです。
ドレッサーが滞在期間中の見聞録を1882年にまとめており、
作品と合わせて解説が展示されています。
当時の日本の工芸技術への厳しい視点が興味深いです。
冬の美術館も風情があっていいものです。
足を運んでみてはいかがでしょうか。
2020年1月26日まで
郡山市立美術館で開催中。
毎週月曜が休館日ですが1/13は開館、1/14は休館となります。
観覧料:一般1,000円 高校生・大学生・65歳以上800円
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