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6月9日はロックの日! 後編
更新 : 2022/6/23 15:20
皆様こんにちは。
またまた前回に引き続きロックのお話です。
1970年初めに起こった「日本語ロック論争」は、
やはり元々が不毛な議論だった為に、まあまあ…という感じで収束していきました。
しかしその収束に一役買ったのが、1971年11月にリリースされた、
はっぴいえんどの2作目アルバム『風街ろまん』だと言われています。
このアルバムは、後の再評価で日本語ロックを確立させたアルバムと位置づけられ、50年くらい経た今でもいまだに日本ロックの金字塔の名をほしいままにしています。
主に作詞を務めた松本隆はロックのリズムに文学的な歌詞を乗せ、
そして日本語を詩にするにあたって最もどうするか苦労する語尾を、
ですます調にすることによって飾り立てました。
例えば、『風街ろまん』で一番有名な「風をあつめて」を引き合いに出すと、
人気のない朝の 珈琲屋で 暇をつぶしてたら
ひび割れた 玻璃ごしに
摩天楼の衣擦れが 歩道をひたすのを見たんです
という……。
なんちゅう歌詞や。
一見、結局何が言いたいの?
という内容ですが、少なくとも歌われている情景はありありと頭に浮かんで、
これこそ、「風街」
掴もうとしても掴めない、
消えゆく古き良き純日本に思いを馳せた
少し気怠いような雰囲気。
全世界よ、これが日本のロックだ
と言わんばかり、
「風をあつめて」筆頭に、
『風街ろまん』の曲群は、
ロックに新常識を生み出しました。
こうしてロックの道は大きく開かれまして、
今の音楽に繋がっているわけなんです。
(急に適当ですみません)
これにて3回に渡りお伝えしてきました、
ジャパニーズロック誕生秘話はおしまいです。
一部付け焼刃の知識もあり、諸説もありますので、
一概にこれが絶対正しい歴史だとは言えませんが、
まあこんなカンジ
というふうに把握していただければ、
皆様も時代の証人です。
これからもロック界を盛り上げていきましょう。
最後まで長らくお付き合いいただきまして誠にありがとうございました。