三介地蔵
更新 : 2011/2/22 15:04
平成23年2月21日(月) 旧暦一月十九日 丁未 先勝
ずいぶん日が長くなりましたね。
日差しもやわらかくなってきましたし・・・
熊野では、梅の花がまっさかり。
本州の中では、南のほうに位置する熊野地方。
一足お先に、春へと近づいているようです。
さて今日の話題も、熊野市紀和町に残る悲しいお話です。
“福本三介”。
天正の時代から慶長の時代に生きた人物。
紀和町平谷村の資産家であり、
『北山一揆』を起こした首謀者の一人でもあります。
一揆が失敗し、妻子6人と逃げる途中で捕まってしまいました。
見せしめのために三介は首を切られ、妻子も皆獄門にかけられたといいます。
人々は、三介とその家族の末路を悲しみ・・哀れみ・・
後に、供養のために密かに建てたのが『三介地蔵』ということです。
旧街道の辻にあるため、ほとんど人目につくこともなく、
このお地蔵様は、ひっそりと・・・静かに佇んでいます。
By まつよ