採燈大護摩供 (大雲取越・・・・つづき)
更新 : 2011/4/24 16:46
大雲取越コースを歩く前に全員に配られたのが、
行衣(白衣)と護摩木(2本)です。
行衣は出発前に纏い、護摩木1本にはそれぞれの願いを書きました。
そして、もう1本の護摩木には、
全員が東日本大震災の被災地の復興を願う言葉を書きました。
最終地点・熊野川町小口に到着すると、護摩壇が組まれていました。
護摩壇を中心に縄で囲まれた場所へと入って行きます。
“結界”と呼ばれる特別な場所です。
結界の中では、不動明王の前で神主様が祝詞を読み始め、
続いて、行者さんたちが儀式を執り行い、
神仏習合の地、あるいは聖地としての熊野らしさが見られました。
不動明王から火をいただき、
桧の葉でくるまれた護摩壇に火が入れられます。
あーっという間に、火は燃え上がっていきました。
私は、この写真を見て驚きました。
この燃え盛る炎が、天に昇る“龍”に見えたからです。
『採燈(さいとう)大護摩供』
般若心経を唱える行者さんたちの、
そして結界の中にいる私たちの、
祈りと願いを東日本に届けてくれているように思えます。
By まつよ