水大師
更新 : 2011/7/17 17:10
♪ 大馬の森の清滝の〜 (井戸小学校校歌)
の・・熊野市井戸町大馬地区にある“水大師”のご紹介です。
きれいに白石を敷き詰めておりますが、この場所はお堂の中。
つまり建物ので湧き水が汲めるようになっています。
この水大師。名前を聞いておわかりいただけるかと思いますが、
弘法大師に由来する場所です。
天保10年(1839年)、井戸町に住んでいた
前田清蔵という人の枕元に白衣の僧が現れて、
『仏休場(ほとけやすま)の霊水を飲んで
一生懸命信心すれば、病気も治る。』
とお告げがあったといいます。
そこで、1週間霊水を服用したら、
たちどころに病気が治ったそうです。
清蔵さんはこのことに感謝し、
お堂を建てて石像を造り益々信心を深めたといいます。
白衣の僧は、弘法大師だったのですね。
この水は特に眼病に効くということで、
ご本尊にお参りした後、お水を頂いて持ち帰る人が多いです。
近年は訪ねる人の数が少なくなりましたが、
地元では、強く信心する人が今でもおります。
人里離れた場所なので、私も一瞬・・・道を間違えたかな?
と、思いつつ車を走らせ訪ねました。
そんな山深い場所にあるのです。
By まつよ