第64回 正倉院展は2012/10/27〜11/12!!
更新 : 2012/9/28 16:59
「第64回 正倉院展」の日程と出陳予定宝物が発表されました。
今年の正倉院展は、10月27日(土)から11月12日(月)の17日間、奈良国立博物館にて開催予定。
正倉院宝物の中から、64件もの宝物が出陳される予定だそうで、そのなかでも9件の宝物は今回が初めてだそうです。
今年は聖武天皇ゆかりの北倉の宝物が多数出陳されるのが特徴。
宮廷で楽しまれた音楽や遊びの世界を垣間見ることのできる、貴重な機会です。
「螺鈿紫檀琵琶(らでんしたんのびわ)」(画像)の細かい螺鈿細工の輝きには、思わずため息・・・
裏面には、想像上の鳥「迦陵頻伽(かりょうびんが)」がデザインされていて、私達の想像力を掻き立てます。
また、琵琶を弾く為の「紅牙撥鏤撥(こうげばちるのばち)」は、赤く染めた象牙に彫られた細かい模様が圧巻。
弦を弾く部分が削れているので、実際に演奏に使われたものと考えられています。
「瑠璃杯(るりのつき)」は鮮やかなコバルトブルーの輝きを放っていて、青い世界に引き込まれそう。周囲に22個のリングを施し、足は銀製で金メッキが施されています。
細部にもこだわりのあるデザインで、古代にも優れたデザイナーが活躍していたんですね!
お花のような形がどこか可愛らしい「銀平脱八稜形鏡箱(ぎんへいだつはちりょうがたのかがみばこ)」。
鏡を入れる為の箱で、銀と漆を使って文様を浮かび上がらせています。
ふたには8羽のクジャクや細かい文様が表わされていて、古代人の高度な技術に驚き!!
このほか、双六のボード「木画紫檀双六局(もくがしたんのすごろくきょく)」や、すごろくのサイコロ&コマの「双六頭・双六子(すごろくとう・すごろくし)」、我が国最古の戸籍の一つ「御野国山方郡三井田里戸籍(みののくにやまがたぐんみいだりこせき)」など・・・
現代の私達の暮らしにも身近なものが出陳されるので、どこか親しみが沸きますね。
【第64回 正倉院展 詳細はコチラ】
会期:2012/10/27(土)〜11/12(月)全17日
会場:奈良国立博物館 東新館・西新館
休館日:会期中無休
開館時間:9:00〜18:00(金・土・日・祝日は19:00まで)
※入場は閉館30分前まで
大人の観覧料金:当日1,000円/前売・団体900円/オータムレイト(閉館1時間30分前から販売)700円
アクセス:JR奈良駅@乗り場から市内循環バス利用「氷室神社・国立博物館」下車すぐ