福岡空港から地下鉄で5分というアクセスの良さで知られる博多駅。今回は、旅の起点にもなる博多駅周辺で食べられるうどん店を紹介します。麺のやわらかさで知られる博多うどん系や、讃岐うどん系まで、バラエティー豊かに楽しめますよ。福岡ならではといわれる「ごぼ天」(ごぼうの天ぷら)など、トッピングにも注目。気軽なランチとしても締めの一杯としてもぴったりですよ。
【博多駅】大地のうどん 博多駅ちかてん
大きなかき揚げがインパクト大
「大地のうどん 博多駅ちかてん」は、うどん麺を愛する人たちによって作られた北九州発祥の「豊前裏打会(ぶぜんうらうちかい)」の加盟店です。麺は3日間熟成させ、微かに黄色を帯びた半透明。細麺ながらもコシがあり、つるりとした喉越しになっています。
麺を引き立てるつゆは、羅臼昆布やうるめイワシ節などからとっただしで、口当たりまろやかな仕上がりです。
数あるメニューの中でも、名物は器からはみ出す揚げ物。天ぷら類はすべて注文ごとに揚げるため、いつでも熱々です。特にかき揚げは、玉ねぎや茄子などの野菜とともに、中央にはエビが1尾入って豪華。甘めに炊いた肉との組み合わせは、相性抜群です。
福岡県福岡市博多区博多駅前2-1-1 朝日ビル地下2階
10時20分〜LO15時30分、17時〜LO20時55分
なし
博多駅より徒歩4分
なし
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【博多駅】釜揚げ牧のうどん 博多バスターミナル店
釜揚げスタイルで、麺はスープをぐんぐん吸い込む
福岡県民にとってソウルフードの「博多うどん」といえば、「釜揚げ牧のうどん」を思い浮かべる人も多いほど、地元っ子には馴染み深い店の一つです。
創業から50年に渡り独自の製法で麺とだしにこだわり続け、2024年12月現在は福岡県を中心に佐賀県、長崎県に全18店舗で営業中です。オープンから閉店まで多くの人が行き交う博多バスターミナル店はお客さんが絶えることがほぼないため、発券機を設置しています。
もっちりとしたうどん麺の一杯の量はなんと500g。食べても食べても減らない、むしろだしを吸って増えた?と思われていた麺は、実は量が多かったのですね。麺の固さは軟・中・硬の3種類から選べ、だしの継ぎ足しも自由。うどんと一緒に「かしわご飯」を味わうのが、博多っ子スタイルです。
福岡県福岡市博多区博多駅中央街2-1 博多バスターミナル地下1階
10時〜23時
1月1日
博多駅より徒歩2分
なし
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【博多駅】因幡うどん 博多デイトス店
博多うどんの老舗で昔ながらのうどんを味わう
1951年の創業で、博多にある数多くのうどん店の中でも老舗です。創業当時から変わらぬ製法で作る伝統的な博多うどんを味わえます。
だしは、北海道産の羅臼昆布と国産のいりこ、煮干しを使用。麺は専用小麦で作り、太くてふっくらとした仕上がりです。
博多うどんの代名詞的な存在の「ごぼう天うどん」は、各店によって個性が光る一品。「因幡うどん」の「ごぼう天うどん」は、かき揚げの生地にごぼうのスライスをのせた形状で、出汁を吸いながらホロホロと崩れていくのがポイント。ごぼうの風味と旨みがだしと一体になり、最後の1滴まで美味しく味わえます。
福岡県福岡市博多区博多駅中央街1-1 博多デイトス地下1階
【平日】11時〜22時(LO21時30分)【土日祝】10時〜22時(LO21時30分)
博多デイトスに準ずる
博多駅より徒歩3分
なし
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【博多駅】二◯加屋長介JRJP博多ビル店
飲んで食べてを楽しめるうどん居酒屋
居酒屋の新たな業態「うどん居酒屋」の先駆け店で、本店は2010年に福岡市中央区薬院の路地裏にオープンしました。2024年12月現在は福岡市内に姉妹店を含め5店舗展開中です。
オーナーが和食とうどんの名店で修業したこともあり、うどんの美味しさには定評があります。酒のつまみも豊富なので、飲んで食べて締めにうどんという楽しみ方もできます。
ぜひ味わってもらいたいのが「鶏スープあつかけうどん」です。鶏ガラを長時間煮込み、とろとろなスープはまるで濃厚な水炊き。鶏の旨みに絡むうどん麺は、博多と讃岐のいいとこ取りで、やわらかさとコシを持ち合わせた絶妙な食感になっています。
店の場所は「博多駅から徒歩300歩で着く」がコンセプトの「駅から三百歩横丁」。駅直結のため、雨でも濡れずに行けるので便利です。カウンター席のほか、落ち着いた雰囲気のテーブル席もあり、駅からも近いので新幹線に乗る前に食べるのもおすすめですよ。
福岡県福岡市博多区博多駅中央街8-1 JRJP博多ビル地下1階
11時〜24時(LO23時)
なし
博多駅より徒歩3分
なし
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【博多駅】うどん平
ふわふわもちもちの手打ち麺がクセになる
1974年の創業から博多駅前で営業、2019年に住吉へ移転リニューアルしました。現在は2代目店主が先代の味を守り、変わらぬ味を提供しています。
麺は自家製で、ふわふわもっちりとした食感が特徴です。タイミングが良ければ、製麺中の店主の姿をガラス越しに見ることができ、ライブで麺作りを楽しめますよ。だしは、昆布やカツオ節がきいたすっきりしながらもコクのある味わいです。
常連客の多くが注文するのは「肉ごぼううどん」。薄くスライスされた揚げたてのごぼうはサクサクで、甘めに煮込まれた肉もたっぷり入り、食べ応え抜群。テーブルに置かれた柚子こしょうを加えるのもおすすめです。
福岡県福岡市博多区住吉5-10-7 第三住吉ハイツ1階
11時〜15時(LO14時30分)
日・祝
博多駅から徒歩15分
なし
【博多駅】えびすやうどん博多
カルビと卵のコラボレーションうどんが名物
「うどん日本一決定戦U-1グランプリ2014」にて、準優勝に輝いた「カルビぶっかけうどん」が名物のうどん店。自家製平打ち麺の上に、甘辛く味をつけた中落ちカルビの炙りと、餌や飼育にこだわった味宝卵(みほうらん)を絡めて味わうぶっかけうどんです。だしは、たっぷりの羅臼昆布と数種類の削り節をブレンド。カエシは福岡県産醤油を使った、店主の母秘伝のレシピとなっています。
店は2023年に移転オープンしました。大きな提灯がぶら下がった店内は、“温かい和”がコンセプトです。
豊富なメニューは、唐辛子とにんにくで味つけた「スタミナうどん」(670円)、「丸天うどん」(570円)、「肉ごぼう」(790円)など20種類。「カツ丼」(800円)といった丼類は、プラス120円でミニうどんとセットにもできますよ。
【祇園駅】うどんウエスト 祇園店
県内に60店舗以上展開する福岡のうどんチェーン
福岡市に本社を置くうどんチェーン店。1966年の創業時から“お客様第一主義”をモットーに、天ぷらの揚げたて提供やネギ・天かすを好みで足せるサービスを続けているのです。
麺は、つるつるとした滑らかな喉越し。柔らかいのにコシがある多加水麺を使用しています。だしは、あじこといりこを厳選し、昆布は旨みを余すところなく引き出すため、切り出しを使用。削り節にはさばとカツオなどを独自配合しています。
うどんの種類は、「肉ごぼう天うどん」のほか、「かき揚げうどん」(590円)、「海老天うどん」(690円)、「いか天うどん」(640円)など15種類ほどあり、具の追加もできるため、ぜひ自分好みの美味しさを見つけてくださいね。
祇園店では17時からは「居酒屋ウエスト」となり、うどんはもちろん、1人前290円(※注文は2人前から)の「もつ鍋」など、お手頃価格の居酒屋メニューが登場します。昼ならサクッとうどんを、夜なら居酒屋メニューをアテにお酒を楽しみ、締めにうどんという楽しみ方もおすすめです。
福岡県福岡市博多区博多駅前2-20-15 第七岡部ビル1階
11時〜23時30分(LO23時)※居酒屋メニューは17時〜
なし
祇園駅より徒歩2分
なし
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【櫛田神社前駅】かろのうろん
博多のうどんを語る上で外せない名店
創業は1882年と、博多で最古と言われる「かろのうろん」。店名は「角のうどん」の博多なまりで、角にあるうどん店です。何世代にも渡る常連をはじめ、観光客などオープンから閉店までお客さんが絶えません。
博多うどんといえば、茹で置きの柔らかい麺が特徴なのですが、「かろのうろん」の麺は茹で立てが味わえます。現在4代目の店主が美味しさを追求した結果、製法を変更し、茹で立てならではの、もちもちした食感となっています。
透き通っただしは羅臼昆布、カツオ節、いりこを使用。薄くスライスしたごぼう天がのった「ごぼう天」のほかに、明太子が1尾のった「からし明太子」(950円)、「丸天」(650円)、「肉うどん」(980円)など、博多らしいメニューが揃っていますよ。※2025年より料金変動の可能性あり
福岡県福岡市博多区上川端町2-1
11時〜LO19時
火
櫛田神社前駅より徒歩2分
なし
【櫛田神社前駅】能古うどん製造所 キャナルシティ博多店
細いのに、コシの強い麺が特徴
うどん発祥の地と伝わる博多にて、福岡市を中心に8店舗を展開する「能古うどん」。細身の麺から繰り出される、ツルツルとした食感と独特のこし。従来の「博多うどん」とはまた違った味わいです。
多くの観光客が訪れるキャナルシティ博多店の中で特にオーダー率が高いのが「肉玉ごぼう天うどん」です。
上品な甘みの牛肉と、サクサクのごぼう天に、温泉卵をとろりと絡めるのが醍醐味。柚子こしょうで自分好みに味をカスタマイズするのも、博多でうどんを味わう楽しみの一つとなっているんです。
ほかにも、たらいに入った「たらいうどん」(517円)や「ぶっかけおろし」(649円)など冷たいうどんから、温かいだしで味わうかけうどん(484円)、「天ぷら」(198円〜)や「かしわご飯」(374円)、「明太卵かけご飯」(374円)といったサイドメニューも充実していますよ。
福岡県福岡市博多区住吉1-2 キャナルシティ博多 ノースビル地下1階
11時〜23時(LO21時30分)
なし
櫛田神社前駅より徒歩3分
1300台(有料)
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【中洲川端駅】純手打ちうどん こきど
讃岐うどんが源流の純手打ちうどん店
讃岐うどんの本場・香川の本店で修行し、福岡市内の「大木戸うどん」を経営していた店主が、2024年に移転オープンさせたうどん専門店です。麺は九州産と北海道産の小麦粉をブレンドし、毎朝手打ち。小麦本来の風味を引き出し、つるんとなめらかな喉越しです。
だしは、いりこ、昆布、しいたけ、カツオ節といったそれぞれの材料を煮出す時間を調整して作っています。
名物は「ぶっかけうどん」。ふわりとした食感の中にも、しっかりとしたコシを感じられるのが特徴です。ほかにも、「湯だめうどん」(900円)、「釜たまうどん」(900円)、一風変わった「チーズ釜たま」(1100円)などもあります。讃岐生まれ、福岡育ちのうどんを、ぜひ味わってくださいね。
まとめ
博多駅周辺で味わえるうどんを紹介しました。麺、だし、具材と、それぞれに個性があるので、お腹に余裕がある際は、食べ比べもおすすめです。お気に入りのうどんが見つかりますように。
※この記事は2024年12月12日時点での情報です。休業日や営業時間など掲載情報は変更の可能性があります。
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じゃらん編集部
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