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【初心者向け】写経とは?意味や魅力、やり方までご紹介!体験情報も

2020.09.29

般若心経などのお経を書き写す「写経」。
この記事は初心者向けに、写経の意味や魅力、作法、写経体験の情報までご紹介します。

最近は趣味や自己修練のひとつとして取り組む人が増え、お寺での写経会も行われています。
写経用紙とお手本、書道セットがあれば、自宅でも気軽に体験できますよ。

※この記事は2020年9月25日時点での情報です。休業日や営業時間など掲載情報は変更の可能性があります。日々状況が変化しておりますので、事前に各施設・店舗へ最新の情報をお問い合わせください。

記事配信:じゃらんニュース

■写経とは?

写経とは、その名の通りお経を書き写すこと。またはその書き写した経文のことをいいます。現代では、300字程度と端的な「般若心経(はんにゃしんぎょう)」を書き写すことが多いです。

写経はもともと、学僧が経典を学んだり、複製して全国に広めていくための行為でした。
日本書紀の673(天武2)年の記録には、「書生をあつめて、始めて一切経を川原寺(飛鳥の三大寺のひとつ)に写す」との記述があり、これが日本で最初の写経と考えられています。

奈良時代、聖武天皇のころには専門の「写経司(しゃきょうし)」がいて、書き写された経典が全国の国分寺などに配られました。
平安時代ごろから、写経することによって「功徳(くどく)が得られる」と考えられるようになり、先祖供養、祈願成就、個人の仏道修行などを目的として広く行われるようになったようです。

■写経の魅力

写経を実際にやってみると、いろいろな魅力があることに気付きます。

写経

・心が落ち着く
一字一字書き写していくごとに、雑念が払われ、心が落ち着いてきます。
イライラしていたり、気持ちがざわついている時にこそやってみるといいでしょう。
自分が何にイライラしていたのか、一歩離れたところから冷静に眺めるような感覚に出会えるかもしれません。

・脳が活性化する
「手書きで文字を書く行為は、脳の前頭葉の活発化が期待できる」という研究結果は数多くあります。
今はPCやスマホばかりで、文字を手書きする機会はほとんどないのでは?
昔の人は脳にいいことを経験的に知っていたのかもしれませんね。

・字がきれいになる
写経のお手本は、美しい字で書かれています。なぞり書きのお手本もあります。
「とめ・はね・はらい」、全体のバランスなどが自然に身につくはず。
とはいえ、写経は「上手に書こう」と気負う必要はありません。心をこめて丁寧に書写すればいいのです。

■写経に必要な道具

・書道具

書道具

硯(すずり)、筆、文鎮などです。手持ちのものがある場合は、新しくそろえる必要はありません。
お寺の写経会などでは、借りられるところも多くあります。

もし新しく購入する場合、筆は、穂先がまとまっていて弾力のある小筆(細筆)があるといいでしょう。
硯は小型のもので十分です。
市販の墨汁を足して使うより、硯と固形の墨をすって墨汁を作れば、精神統一する時間にもなります。

・写経用紙

写経用紙

初心者は、すでにお経が薄く印刷されている「なぞり書き」タイプのものがいいでしょう。
見て写していく場合は、罫線の入ったものや、無地のものなどがあります。

・お手本

写経

写すお経が書かれたもの。
お手本となるお経はさまざまですが、初心者には般若心経がおすすめです。
300字程度で、1時間〜1時間半程度で書き写すことが可能。短い経典ですが、仏法の真髄が述べられていると言われています。

■初心者でもできる写経のやり方

写経

1:まず部屋を掃除し、手を洗い、口をすすぐなど身を清め、環境をととのえましょう。
2:姿勢を正し、硯に水を足して静かに墨をすり、心を落ち着けます。
3:手を合わせて、般若心経など、書き写すお経を唱えます。
4:表題から書き始めます。写経中は字を間違えないよう注意し、ていねいに書き写していきます。
1行が17字になるように書くのが基本です。
5: 日付は本文から一行あけ、始めの一字分を下げて書きます。
6: 終わりに「願文(がんもん)」があれば記入します。
願文とは願いごとで、先祖代々供養や、心願成就などのこと。写経そのものが目的の場合は書かなくてもいいでしょう。
7: 名前を書き、末尾に「謹写」と記します。
日付、願文、名前の順番はお寺や宗派によって変わる場合があります。
8: 手を合わせて、お経を唱え、一礼します。
多くの場合は「普回向(ふえこう)」というお経を唱えます。
9: 硯と筆をきれいにして保管します。筆は形をよく整えましょう。
10: 書き写したお経は、箱などに入れてお寺に奉納するか、仏壇に供えます。

お寺によって宗派や作法に違いがありますので、写経体験ではその場の作法にしたがいましょう。

■体験時のマナーや作法

・途中で字を間違えたとき
書き間違えた字の右横に点(ヽ)を打ち、同じ行の、上下どこかの余白に正しい字を書きます。
脱字のときは、抜けた文字と文字の間の右に点を打ち、行の一番下にその文字を書いて、その加えた字の横にも点を打ちます。

・書き終わったお経の扱い
書き終わったお経は仏像などと同じく尊いものです。敬意を表し、ていねいに扱いましょう。
ある程度たまったら、お寺でのお焚き上げなどのときに納めるといいでしょう。その際は供養料を納めましょう。

■写経の体験情報

写経は自宅でもできますが、最初はお寺がおこなっている写経体験に参加してみるのがおすすめです。
正しい作法が分かり、心構えなども自然と学べます。

写経体験を行っているお寺は全国にあり、初心者でも参加できます。
書道具は貸してもらえるところと、要持参のところがあります。
体験料(納経料)は1000〜2000円ぐらいのお寺が多いようですが、事前に確認するといいでしょう。

https://www.jalan.net/kankou/g2_91/

【記事出典・参考】
曹洞禅ネット 「写経」
https://www.sotozen-net.or.jp/

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ミキティ山田  ミキティ山田

旬な話題を求めて、いろいろな場所を取材・撮影する調査員。分厚い牛乳瓶メガネに隠したキュートな眼差しでネタをゲッチュー。得意技は自転車をかついで階段を登ること。ただしメガネのせいでよく転びます。